
明日12日、「おうし座北流星群」の活動がピークを迎えます。さらに今年は「火球」と呼ばれる明るい流星が流れる割合が、例年以上に高い予想。各地の明日夜の天気や観察ポイントをまとめました。
●「おうし座北流星群」が極大に
明日12日は「おうし座北流星群」の活動が極大となりますが、ほかの流星群とは違い極大はなだらかです。国立天文台によりますと、極大の前後数日間、1時間に2個程度見られるそうです。
ただ、今年は火球の割合が例年以上に高いと予想され、時折ひと際明るい流星が目を楽しませてくれそうです。
●気になる明日夜の天気は?
明日12日の夜は流れ星が見られるところが多くなりそうです。
北海道から東北、北陸、関東にかけては、おおむね晴れる見込みです。天体ショーを楽しむのにはいい天気となりそうです。
東海や近畿、中国、四国は雲が広がりやすくなるでしょう。ただ明日夜に広がる雲は比較的薄い雲が中心で、雲に隙間もありそうです。雲の隙間から流れ星観測のチャンスがありそうです。
一方で九州や沖縄では分厚い雲が広がり、雨の降るところもありそうです。観測にはあいにくの天気でしょう。ただピークは過ぎるものの、11月中旬の間は見られるチャンスもあります。晴れる日は、夜空を眺めるのもよさそうです。
●流れ星を見つけるコツは?
流れ星を見つけやすくするには、以下の4つのポイントがあります。
① できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。人工の明かりが多いと、その明るさに邪魔をされて暗い流れ星が見づらくなり、見ることのできる流れ星の数が少なくなってしまいます。
② できるだけ空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要なポイントです。
③ 空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。放射点の方向にはこだわる必要はありません。流星群は、放射点(流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のこと)のある方向だけに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
④ 一方で月の影響には注意が必要。明日12日の午後11時以降は下弦の月が夜空に登ります。月のある方向を正面にして観察するのは避けたほうがよいでしょう。月明かりに邪魔されて、暗い流れ星が見えなくなってしまいます。
