
今月上旬には広く夏日となり、半そでの出番もあった北海道ですが、ここ1週間で一気に季節は進み、昨日(20日)は道北やオホーツク海側で平地の初雪も観測されました。今年の北海道はこのまま秋が短く終わりそうで、11月には平野部でも雪の積もる日が増えていくでしょう。12月には日本海側を中心に大雪のおそれがあるなど、本格的な冬が近づいてくる見込みです。
●11月 寒暖差が大きく路面状態が変わりやすい 平地でも冬タイヤの準備を
今日(21日)、札幌管区気象台から最新の3か月予報が発表になりました。11月は平年と比べると寒気の影響をやや受けづらく、気温は全般に平年並みか高めになります。
しかし、低気圧が周期的に北海道付近を通過する影響で、寒暖差が大きくなりそうです。低気圧の接近時には暖かい空気が入り、雨の降る所が多くなりますが、低気圧の通過後には大陸からの冷たい空気が入るため、日本海側を中心に雪が降る見込みです。徐々に平地でも路面状態が変わりやすくなるため、街中を走る場合でも、冬タイヤへの交換が必要になります。
また、旭川では平年だと11月24日に根雪(長期積雪)が始まります。今年の11月は寒気が平年よりやや弱いとはいえ、11月下旬の雪の降り方によっては、日本海側北部の内陸で根雪初日を迎える可能性もあります。
●12月 一気に真冬に突入 日本海側で雪が多くなるおそれ
12月は大陸からの寒気が流れ込みやすくなるため、冬型の気圧配置が強まり、日本海側で雪の量が多くなるおそれがあります。
昨年の12月も同様の傾向で、日本海側では、岩見沢や倶知安など、内陸を中心に雪の量が平年を大きく上回り、岩見沢では12月中旬の段階で積雪が120センチを超え、交通機関にも影響が出るほどの大雪となりました。
今年の12月は冬型の気圧配置が強まるだけでなく、低気圧の影響を受ける可能性もあるとされており、局地的な大雪には十分な注意が必要になります。特に11月は寒気の影響を平年より受けづらいため、12月に入って一気に気温や雪の降り方が変わるおそれがあります。
●1月 広く真冬日が続くおそれ 水道凍結などに注意を
1月は、12月ほど冬型の気圧配置が頻繁に強まることはない見込みで、気温や天気はともに例年通りの状態に戻りそうです。しかし、例年でも1月は寒さのピークとなる所が多く、平年並みの気温であっても寒さは厳しくなります。
1月の平年の最高気温は、札幌で-0.4℃、旭川で-3.3℃、帯広で-1.5℃、北見で-2.6℃など、内陸を中心に最高気温でも0℃を下回り、一年で最も低い所が多くなります。特に札幌では月別の平年の最高気温が唯一氷点下となる月です。平年通りの気温で経過すれば、毎日のように真冬日(最高気温が0度未満)になることになります。寒さで体調を崩さないよう十分注意して下さい。
また、朝晩が冷え込むときだけでなく、真冬日が続くときにも水道凍結が発生しやすくなります。年末年始の帰省や旅行などで長期間、家を留守にする時は、忘れずに水抜きをしておきましょう。
