
明日11日(木)も所々で雷雨や激しい雨。関東では夜の帰宅の時間帯に活発な雨雲がかかる。道路の冠水など警戒。13日(土)と14日(日)は北海道から北陸で警報級の大雨の恐れ。
●明日11日(木)も夜の関東で局地的に激しい雨
今日10日(水)は午前中からあちらこちらで雨脚が強まりました。1時間降水量の日最大値は広島県大竹市79.0ミリ(午前7時6分まで)、山口県山口市(徳佐)77.5ミリ(10時57分まで)、石川県志賀町64.5ミリ(午後2時まで)と非常に激しい雨を観測し、観測史上1位の値を更新しました。また、東京都心でも活発な雨雲がかかり、短い時間でザッと雨が降りました。
明日11日(木)も所々で激しい雨が降りそうです。午前中は北海道から北陸、近畿北部で雷雨や激しい雨があるでしょう。午後は関東から九州で雷を伴って激しい雨が降りそうです。特に夜は東京都心にも発達した雨雲がかかるでしょう。お帰りの時間と重なる方は、丈夫な傘をお持ちください。
●13日(土)と14日(日)は北日本と東日本の日本海側で大雨
12日(金)は東日本や西日本を中心に雨が降ったりやんだりするでしょう。
13日(土)と14日(日)は前線を伴った低気圧が北日本を通過する見通しです。日本海側の地域を中心に雨が降るでしょう。北海道から北陸では警報級の大雨になる恐れもあります(10日午前11時時点)。最新の気象情報を確認するようにしてください。太平洋側は日差しが照りつけるでしょう。関東甲信から西では35℃以上の猛暑日になる所もありそうです。
15日(月)以降は広い範囲で晴れますが、北日本や東日本の日本海側、西日本を中心に、雨の降る所がありそうです。
●大雨が発生 とるべき対応は
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。
