
気象庁は今日9月1日、今年の梅雨入り・梅雨明けの確定値を公表しました。梅雨入りは、速報値より早まった地域が多くなりました。また、梅雨明けは、過去最も早い地域がほとんどでした。梅雨期間が全体的に前倒しになったことで、真夏の到来が例年より早まり、厳しい暑さが長期化していると考えられます。
●梅雨入りの確定値
気象庁は今日9月1日、夏(6~8月)の天候について発表し、今年の梅雨入り・梅雨明けの確定値を公表しました。
梅雨入りは、沖縄と奄美が5月5日頃、九州南部と九州北部、四国、中国、近畿、東海は5月16日から5月17日頃、関東甲信と北陸は5月22日頃、東北は6月23日頃でした。九州南部と東北を除いては、速報値から2週間から3週間余り早まりました。結果として、東北以外は平年より早い、または平年よりかなり早い雨のシーズンの到来となりました。
なお、近畿と北陸では、統計が始まった1951年以降、梅雨入りが特定できた年の中で最も早い梅雨入りとなりました。
●梅雨明けの確定値
一方、梅雨明けは、沖縄が6月7日頃、奄美が6月9日頃、九州南部と九州北部、四国、中国、近畿、東海、関東甲信、北陸は6月27日から6月29日頃、東北は7月18日頃でした。
九州南部と九州北部、四国、中国、近畿、東北南部は速報値のまま確定しました。沖縄と奄美、東海、関東甲信、北陸、東北北部では速報値よりも早まり、関東甲信と北陸は3週間近く早まりました。各地で異例の早い梅雨明けとなり、沖縄と奄美、九州北部、四国、中国、近畿、関東甲信、北陸では、統計開始以降、梅雨明けが特定できた年の中で最も早い梅雨明けとなりました。
梅雨期間が例年よりも早まったため、真夏の到来も早まり、結果として厳しい暑さの長期化に繋がっていると考えられます。
●梅雨入り・梅雨明け
梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
なお、気象庁は気象予測をもとに梅雨入り・梅雨明けの速報値を発表していますが、それとは別に、梅雨の季節が過ぎてから、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を行い、確定値を発表しています。
