【吉野家“オーストリッチ丼”実食レビュー】ダチョウ肉のローストビーフ風、気になる味は？

吉野家が2024年8月28日(水)に発売した、「オーストリッチ丼 スープ添え」。

国産ダチョウ肉をローストビーフ風に仕立てた丼メニュー。吉野家の国内店舗数1200店強のうち、3分の1ほどにあたる「クッキング＆コンフォート」スタイルの約400店舗限定で販売されています(利用客が会計後に自分で商品を受け取って席まで運ぶタイプの店舗です)。

「クッキング＆コンフォート」スタイルの吉野家店舗

【吉野家「オーストリッチ丼」発売】国産ダチョウ肉をローストビーフ風に、クッキング＆コンフォート店舗限定メニュー

ダチョウを牛・豚・鶏に続く“第4の肉”に

吉野家ではオーストリッチ(ダチョウ)を牛・豚・鶏に続く“第4の肉”と位置付ける意向を発表しており、「オーストリッチ丼」にも発売早々、かなりの注目が集まっているようです。さっそく、近所の吉野家に話題の「オーストリッチ丼」を食べに行ってきました。

吉野家「オーストリッチ丼 スープ添え」看板

店舗前には「オーストリッチ丼」の立て看板があり、店内にも「オーストリッチ丼 数量限定販売中」の案内が掲げられています。

“オーストリッチを第4の肉に”という吉野家の本気を感じます。

吉野家「オーストリッチ丼 スープ添え」販売告知ポスター

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吉野家「オーストリッチ丼」実食レビュー

吉野家の「オーストリッチ丼 スープ添え」は税込1683円と、ほかの丼メニューと比べ少々お高め。現時点では“変わった食体験”を求める層に向けた価格設定という印象です。

吉野家「オーストリッチ丼 スープ添え」

「オーストリッチ丼」の見た目は、ほぼローストビーフ丼。上から見ると、半分強の面積を“ダチョウ肉のロースト”が占め、残りを“サラダ”と、“サワークリームのホワイトソース”が分け合っています。別添の生卵はダチョウ卵ではなく鶏卵です。

吉野家「オーストリッチ丼 スープ添え」

ローストに使われているダチョウ肉は、グループ会社で育てた国産ダチョウのモモ肉とヒレ肉。ホースラディッシュ(山わさび)の醤油たれがかかっています。

食べてみると、しっとりして柔らかい肉質。若干ですが、ほろっと崩れやすい食感です。味わいとしては、ダチョウだと事前に知らなければ何の疑問もなく「美味しいローストビーフ」だと思って食べてしまうと思います。

ダチョウ肉は高たんぱくで低脂質で知られており、気分的にはローストビーフより罪悪感なく食べられます。

吉野家「オーストリッチ丼 スープ添え」

生卵をとろっと絡めると、より美味しく食べられます。看板などの「オーストリッチ丼」写真を見ると卵黄だけがのせられているので、お好みで卵黄だけを使っても良いと思います。

吉野家「オーストリッチ丼 スープ添え」

添えられたスープはオーストリッチの骨からスープを炊いたガラスープ。具材はなく、“ダチョウガラ”のクリアな旨味をダイレクトに味わえます。

吉野家「オーストリッチ丼 スープ添え」ダチョウガラのスープ

吉野家「オーストリッチ丼」実食の感想

近年、「ローストビーフ丼」を出す飲食店はかなりの勢いで増えたように思います。しかし、ローストビーフが目いっぱい盛られた写真に心を惹かれて注文し、食べてみた結果「ごはんにローストビーフが合わない」と感じたこともしばしば。

それを踏まえて吉野家の「オーストリッチ丼」を振り返ると、肉にはジューシー感があり、調味料の味もご飯にマッチ。かなりハイレベルなおいしさに仕上がっているように感じました。

実は筆者、知る人ぞ知る関東の観光名所「ダチョウ王国」(茨城県石岡市。千葉県袖ケ浦市にもあったが2020年に閉園)という、ダチョウを多数飼育している観光牧場に何度も通ってダチョウ肉を食べてきている大のダチョウ好き。

吉野家の「オーストリッチ丼」の税込1683円という値段は、日常の食事としては、ちょっと出すのに勇気が要る額ですが、ダチョウは本来、飼育コストが低いサステナブルな食肉としても期待されています。

これから牛・豚・鶏に続く“第4の肉”としてダチョウ肉が定番化し、リーズナブルに食べられる世界を筆者は待ち望んでいます。

美味しくヘルシーなダチョウ肉、まだその魅力を知らない人はぜひ、吉野家の「オーストリッチ丼」を体験してみてください。

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