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“怖い”の裏側を知る面白さ。 見れば自分もやってみたくなる『ホラーにふれる展 -映画美術の世界-』レポート[ホラー通信]


思わず背筋がゾゾ~っとする、ホラー映画の怖いシーン。その“怖く見せる”ことの面白さと奥深さを体験できる展示会が、東京ソラマチ・スペース634で開催中だ。

「松竹お化け屋本舗」による体験型展示会「ホラーにふれる展 -映画美術の世界-」(会期:10月11日[土]~11月9日[日])は、“昭和50~60年代の日本”をテーマに、レトロで不穏な映画美術作品を展示。見るだけでなく実際に触れて、撮って、体験することができる。昨年夏に新潟県立自然科学館で開催された際は、約3万2000人を動員する盛況ぶり。この好評を受けて開催される東京会場では、展示を更に拡充している。

『ホラーにふれる展 -映画美術の世界-』東京会場入口

それでは、会場内を巡ってみるとしよう……。

会場内の写真と動画が表示されない方はこちら

ギャ~ッ!

なんかいる~ッ!

なんかいる~~ッ!!

なんかいる~~~ッ!!!

……

……

……はー、怖かった。

おしまい。

で、終わらないのが本展である。

展示されている数々のセットや怪異たち。表からは見えないところに解説が添えられており、様々な工夫や仕掛けについて知ることができるのだ。

さらに面白いのは、そのセットに入り込み、来場者自身が怪異になれる展示だろう。

天井を這いずりまわる“何か”になったり……

扉の向こうに閉じ込められた“何か”になったり……

排水溝から手を伸ばしてくる“何か”になったり……(ペニーワイズのよう!)

他の来場者が試しているのを見て驚き、自分もやってみたくなるという仕組みだ。通りかかった他の来場者がビビってくれるとかなり嬉しい。

実際やってみて思うのは、“怖く見せる”のはとても難しいということ。扉を揺らすにしても、排水溝から手を出すにしても、動きがイマイチだとまったく怖く見えないのである。館内の展示はいずれも撮影OK。撮影するにも、どの角度からどう撮れば怖く見えるか工夫のしがいがある。せっかくならば、とびきり怖く見えるように撮りたいところ。

ここで紹介しているのは展示のごく一部。その全容は、もちろん会場でどうぞ。

『ホラーにふれる展 -映画美術の世界-』
開催日程:2025年10月11日(土)~11月9日(日)
開催場所:東京ソラマチ®5階 スペース634 (東京都墨田区押上1丁目1-2)

怖がっている演技のつもりが、立ち話で爆笑しているようにしか見えない(左)

怖がっている演技のつもりが、立ち話で爆笑しているようにしか見えない(右)

展示物は触ってOK こんなお肌も、手触りは意外とソフト……

こんな重そうな墓石も持ち上げてみよう 意外な軽さにびっくり

セットの死角に説明のない怪異がいた……(モザイク処理)

セットの死角に、予期せず怪異がいたりして……(モザイク処理済)

『ホラーにふれる展 -映画美術の世界-』

©ホラーにふれる展実行委員会

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