
わずか10,752円の投資で301,015インプレッションを獲得──BOTANICOのX(旧Twitter)広告実験は、「SNS広告=大予算が必要」説を覆しました。低予算で得られたデータが示す示唆と、今後の活用方針を明らかにします。続きで実験の要点と学びを整理します。
実験の概要と得られた学び
株式会社BOTANICOは、SNS広告が高額投資でなければ成果が出ないという通念を検証するため、10,752円を投入してX広告を約2週間配信しました。結果、広告経由のインプレッションは301,015件を記録し、広告費1万円あたり約30万人の表示を達成しました。配信の目的は認知拡大の定量化であり、短期間の少額投資で露出効果を測ることが狙いでした。今回の実験は対象や期間を限定した小規模テストとして設計され、得られた数値は認知段階の評価に有効な指標となりました。
BOTANICOが整理した主な学びは大きく3点です。第1に、X広告は「認知拡大」に強いという点です。少額でも高い表示効果が得られるため、新刊やセミナーの「まず知ってもらいたい」段階に有効だと分析しています。第2に、クリックやフォローなど行動を促す指標はクリエイティブ次第で大きく変わる点です。表示数は稼げても、どの表現が行動につながるかは別問題であり、伝え方の改善が必要です。第3に、少額でも配信を回すことでデータが蓄積され、次回施策の改善に直結するという点です。どの層が反応したか、どんな表現が響いたかを数値で把握できるため、広告を「テスト」として捉える文化の有効性を再確認しました。
総括として、BOTANICOは今回の実験を踏まえ「SNS広告は大企業だけの武器ではない」と結論づけています。10,752円で301,015インプレッションを獲得できた事実は、中小企業や個人事業主でも戦略的にSNS広告を活用できる可能性を示しています。今後は小規模広告テストのデータを基に、効果検証型のSNSマーケティング支を強化するとしています。短期の少額投資で得られる知見を次回に生かす取り組みが中心です。
詳しくは「株式会社BOTANICO」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
