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スマホ使用で口臭原因物質が増加 ロッテがヒト試験でガム咀嚼による抑制効果を確認


スマートフォン使用中に口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)が増加することを、株式会社ロッテのヒト試験が示しました。ガム咀嚼でその増加が抑制されたという結果が得られ、30分の使用条件でも有意差が確認されています。

ヒト試験が示した事実 

株式会社ロッテは「噛むこと研究部」によるヒト試験で、スマートフォン使用が口腔内のVSC(揮発性硫黄化合物)総量を増加させることを明らかにしました。本試験は20~60代の健常な男女26名を対象としたオープンランダム化クロスオーバー比較試験で、各被験者は「ガム咀嚼あり」と「無摂取」の条件で比較されました。試験は2025年3~4月に実施され、結果は学術誌『薬理と治療』2025年53巻9号(799–805)に掲載されています。 

測定はPTR‑ToF‑MSを用いて行われ、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどVSCの総量をリアルタイムで評価しました。被験者は各条件下で30分間スマートフォンを使用し、その前後でVSCを測定しています。解析の結果、無摂取条件ではスマートフォン使用後にVSC総量が有意に増加しました。一方、ガムを咀嚼した条件ではVSC総量の増加が有意に抑制されることが確認されました。この差は短時間のデジタルデバイス利用でも口腔内化学成分に変化が生じ得ることを示しています。 

論文の共著者には新谷哲平、松井美咲、菅野範、大澤謙二、岡林一登、武田友孝らが名を連ねています。ロッテはこれまで「噛むこと」に伴う健康機能を複数の研究で検証しており、本研究はその延長線上にありますプレスリリースでは、スマートフォン使用と心理的ストレスの関連、ストレスによる口腔乾燥の可能性、そしてガム咀嚼による唾液分泌促進やストレス緩和がVSC増加の抑制に寄与した可能性が示唆されています。なお、本試験は被験者数が26名と限定的であるため、ロッテ側も今後の追加検証の重要性に触れています。 

詳しくは「ロッテ」の公式ページまで。 
レポート/DXマガジン編集部 

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