
TikTok Shopが2025年6月30日に日本で本格ローンチして以降、3か月で約30億円を売り上げ、初年度は約500億円規模を見込まれています。ショート動画とECの融合が、購買導線と販促のDXをどのように変えているのかを数字と成功要因から読み解きます。
TikTok Shopは2025年6月30日の日本ローンチ以降、短期間で顕著な立ち上がりを見せています。studio15の調査では、ローンチ後3か月間で約30億円の売上を達成し、8月には月間売上約10億円を突破、9月28日には1日で約1億円の売上を記録したと報告されています。こうした初動の強さが、プラットフォームとしての即効性を示しています。
売上構成を見ると、家電・ガジェット(23.7%)、美容家電・コスメ(22.4%)、パレル(20.2%)の3カテゴリで約80%を占めています。視覚的な訴求力が高い商材ほど、短尺動画やLIVEでの訴求がコンバージョンに直結しやすい傾向が明確になっています。
また、売上上位50社に占める日本セラーの比率は約34%で、海外出品者が強い影響力を持っています。海外勢の品揃えと価格競争力が市場拡大を後押ししている一方で、国内企業は差別化や迅速なLIVE運用で対抗する余地があるといえます。
成功要因としてstudio15は、LIVE配信を中心とした直接的な訴求と、広告プロダクト「GMV Max」の導入による販促効率化を挙げています。これらを組み合わせることでROASの最適化が進み、短期的な売上加速を実現しています。調査値は2025年7月〜9月のデータを基に第三者ツールや米国市場の推移と照合したstudio15の独自推計である点にも留意が必要です。
最後に、studio15自身の強みも見逃せません。所属クリエイター300組、総フォロワー数約1.4億人、TSP/TAP/CAP認定や10名以上のTikTok Media Buying Professional保有など、プラットフォーム運用の知見を活かした支援体制が、実務上の成功を後押ししています。
TikTok Shopは短尺動画とLIVEを通じた即時購買を可視化し、企業の販促DXを加速させます。先行してLIVE施策と広告連携を強化する企業が市場で優位に立つ可能性が高いです。
詳しくは studio15 の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
