
音声と生成AIで「面談も書類も自動化」――Hmcommの新BPaaSはAI面接官Terry2と「メタメタプロンプト」で採用業務を劇的に効率化します。中小企業の現場で何が変わるか、わかりやすく解説します。
Terry2と「メタメタプロンプト」がもたらす現場変化
Hmcommの新ソリューションは、大きく分けて二つの柱で採用現場を変えます。一つは「メタメタプロンプト」と呼ぶ仕組みで、AIに投げる指示(プロンプト)を自動で作り、使うほど精度が高まるという点です。専門知識がなくても高度な文章生成が可能になり、募集要項や面接質問、合否通知など採用に関わる文書を約80%自動で作れると同社は報告しています。ここで出てくる用語を簡単に説明します。BPaaSは「業務をサービスとして外部に任せる仕組み」の意味で、Hmcommは採用業務をまるごとクラウドで支援する形を取ります。LPは採用用のウェブページで、Hmcommは1か月で12ページの自社採用LPを作成した実績を示しています。PoCは「小さな実証実験」のことで、同社は自社で3か月の実証を行い成果を出しています。
もう一つの柱は音声対話型AIエージェント「Terry2」です。Terry2は応募者と自然に会話し、通話の記録をためて応答の精度を上げます。24時間・多言語対応を想定し、一次面談の代替やスクリーニングを担うことで人事の面談工数を最大50%削減することを目指しています。Hmcommの自社実証では、採用関連の分析業務を85%削減、ブランディング記事の作成時間を75%短縮(12時間→3時間)といった定量成果が出ています。導入にあたっては、まずは小さな範囲で動かして効果を確かめること、出力内容は人が確認する仕組みを残すことが重要です。これらは自社の限定リソース(PJ担当者1名)で得られた数字であり、中小企業でも再現可能な設計を目指している点が特徴です。
音声AIと生成AIの組合せは、採用の「速さ」と「量」を確実に高めます。ただし、最終判断や候補者体験の担保は人の設計が不可欠です。まずは小さな実証で効果と課題を見極めることを勧めます。
詳しくは「Hmcomm株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
