
不動産業界の新卒採用に“見える化と実務習得の両輪で挑む新サービスが登場しました。株式会社Gerberaが2025年10月1日に公開した「ガクフドキャリア」は、AIによる学習支援と現場体験のスコア化で、採用ミスマッチを減らすことを目指します。続きでは、機能と導入のポイントを整理します。
ガクフドキャリアの仕組みと狙い
ガクフドキャリアは、学生向けの「学生システム」と企業向けの「企業システム」を中心に構成されています。学生はAIチャットを用いた学習機能で知識を深め、実務ベースの課題で実績を積むことで学習スコアを高められます。企業は学生のスコアと実績を参照してスカウトを送れるため、書類や面接だけでは分かりにくい適性をデータで判断できるのが特徴です。Gerberaは大阪本社を拠点に、東京・名古屋にもオフィスを持ち、2022年設立の伸長企業として本サービスを打ち出しました。
同サービスはフェーズ別の展開を計画しています。PHASE1では学習体験の充実に注力し、PHASE2で採用マッチングの高度化へとつなげます。さらにPHASE3で独立支援とコミュニティ形成、PHASE4で大学や業界団体との提携を図るロードマップを描いています。これにより、学生は早期から実務感覚を養い、企業は入社前の期待値調整と採用効率化を実現しやすくなります。
導入時の注意点も明確です。スコアは選考補助として有用ですが、過信せず面談や実地確認を併用する運用設計が求められます。また学習コンテンツや評価基準の品質維持、学生データの取り扱いと同意管理を徹底する必要があります。Gerberaの提供する「企業システム」「学生システム」を通じて、人材育成と採用の接続を実務的に実現する試みは、不動産業界の採用DXに具体的な変化をもたらす可能性があります。
AIで学習履歴を可視化する仕組みは、採用の透明性と効率を同時に高める効果が期待できます。PHASE展開を通じた大学連携が進めば、業界全体の人材育成基盤として機能する余地があります。
詳しくは「株式会社Gerbera」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
