
GO株式会社が『GOシャトル』を『GOエコノミー』に改称し、2025年11月20日から東京都心12区へ本格展開します。乗降スポット約4,000箇所、2席同時予約、通常タクシーの約50〜60%の料金設定で、都心通勤の新たな選択肢を提示します。
座れる相乗りが都心通勤の標準になる理由
GO株式会社のタクシー配車アプリ『GO』が提供する相乗りサービスは、名称を『GOエコノミー』と改め、11月20日から都心部での本格展開を開始します。もともと2024年12月に東京湾岸エリアで『GOシャトル』として運行を開始し、渋谷エリアでの提供も2025年9月に開始していましたが、今回の拡大により運行エリアが東京都心12区に広がります。運行エリアは、渋谷エリア(渋谷区・新宿区)と東京都心エリアに分かれ、東京都心エリアでは従来の湾岸(千代田区・中央区・港区・江東区)に加え、文京区・台東区・墨田区・品川区・目黒区・豊島区・新宿区の一部が対象になります。
利用者は『GO』アプリの「エコノミー」タブで乗降ポイントと日時を選び、チケットを発行して乗車します。乗降スポットは渋谷エリア約700箇所、東京都心エリアは従来の約400箇所から約4,000箇所へ大幅に拡大しました。これに伴い、これまで1注文につき1席の確保だった仕様を改め、2席同時予約が可能となります。車種は従来のワゴンタイプに加え、JPN TAXI車両でも注文を受ける場合があり、渋谷エリアは最大10台、東京都心エリアは最大1,600台で対応します。
料金は通常タクシーの運賃・迎車料金の約50〜60%に設定されており、2席目は1席目より安価になる仕組みです。事前に利用料金が確定するため、相乗りであっても料金の透明性が保たれています。運行時間は平日がおよそ7:00〜22:00、土日祝は7:00〜18:00を予定しており、協力事業者として日本交通株式会社と代々木自動車株式会社が参画します。注意事項としては、同一車両での相乗りである点や手荷物制限、キャンセル時の料金取り扱いなどが定められているため、アプリ内の最新情報を確認して利用する必要があります。
都心の短距離・定期的な移動需要に対し、座って安価に移動できる選択肢を提示する点で実効性があります。運行スポット拡大と2席予約は通勤需要の取り込みに直結すると考えます。
詳しくは「GO株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
