
ワンバンクがAndroid版でグーグルペイ対応を開始しました。スマホだけでVisaのタッチ決済が可能となり、支払い情報は瞬時にアプリへ反映。事前チャージ型で使いすぎを防ぎつつ、家計管理をより手軽にします。
グーグルペイ連携で広がる家計管理の現場
ワンバンクはAndroid版アプリでグーグルペイ対応を実装し、ユーザーは物理のVisaプリペイドカードを持ち歩かずに、国内外のVisaタッチ決済対応加盟店や一部交通機関でスマホをかざして支払いができるようになりました。設定はアプリの[カード]タブから「Google Payをはじめる」を選び、ウォレットの案内に従うだけで完了します。
決済方法は事前チャージ式のプリペイドで、チャージした範囲内で利用するため、クレジットのような後払いでの使いすぎリスクを抑えられます。支払いが完了すると利用金額や店舗名、今月の支出額が即時にワンバンクの家計簿に反映されるため、レシート整理や手動入力の手間がなく、家計の「見える化」がシームレスに進みます。さらにワンバンクは「ワンバンクペアカード」「ワンバンクジュニアカード」といった共同管理機能を備えており、パートナーや子どもの支出管理もスマホだけで行えます。
プレスリリースでは、Visaのタッチ決済利用が2025年9月末時点で二件に一件を超えている点や、メットライフ生命の調査で4人に1人が財布を持ち歩かない生活を送っている点を挙げ、こうした決済トレンドを踏まえた対応であることを説明しています。従来はECでの利用に限られていたバーチャルカードが実店舗でも使えるようになったことで、日常的な決済データの取得範囲が広がり、AIによる支出分析や改善提案の精度向上が期待されます。
運営するスマートバンクは2021年4月のサービス開始以来、2025年7月時点で累計ダウンロードが200万件に達していることを示おり、今回の機能追加は既存ユーザーの利便性向上と新規顧客獲得の両面で意義を持ちます。今後はAndroid以外のデバイス対応も予定しており、利便性向上と同時に端末紛失時の対策やチャージ管理、返金ポリシーといった運用面の整備が継続的に求められます。
ワンバンクの連携は、家計管理と決済を一体化する実践的なDXの好事例です。利便性向上と運用監督の両立が普及の鍵となるでしょう。
詳しくは株式会社スマートバンクの公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
