
東京都武蔵野市の環境拠点「むさしのエコreゾート」に、太陽光で稼働し自動でゴミを約5分の1に圧縮するスマートゴミ箱「SmaGO」が設置され、11月4日から運用が始まりました。市民参加のリサイクル促進と回収業務の効率化を同時に検証します。
むさしのエコreゾート導入の狙いとSmaGOの機能
東京都武蔵野市が推進するペットボトル適正排出啓発の一環として、株式会社フォーステックが開発するスマートゴミ箱「SmaGO」が、2025年10月31日に設置され、11月4日から運用を開始しました。設置場所は旧ゴミ処理をリノベーションした環境啓発施設「むさしのエコreゾート」で、市民・事業者・行政が連携する学びの拠点です。今回の導入は武蔵野市内での初めての採用であり、市民がリサイクルを身近に感じる仕掛けとして期待されています。
SmaGOはソーラー発電で稼働し、投入されたゴミを自動で約5分の1に圧縮する機能と、蓄積したゴミの量を通信で通知するIoT管理機能を備えます。今回、ペットボトル専用ボックスとキャップ・ラベル専用ボックスの2台組を1か所に設置し、分別表示は緑と青を基調にピクトグラムで直感的に分かるデザインです。通信による残量通知で回収頻度を最適化でき、フォーステックが示す導入効果例では、表参道・原宿で回収回数を約75%削減、大阪・道頓堀で周辺のポイ捨てゴミを約90%削減した実績が報告されています。
運用面では市職員の回収業務負担軽減と、地域特性に応じた循環型インフラ整備の検証が主眼です。SmaGOはラッピングの自由度が高く、啓発表示や協賛募集を通じて運用コストの抑制も可能とされます。フォーステックは今後、自治体や公共施設への導入支援を進め、モデルケースとして武蔵野市での検証結果を踏まえた普及を見込んでいます。なお、フォーステックは本社を東京都千代田区に置き、代表取締役社長は竹村陽平氏、設立は2019年4月15日です。
自治体の現場での実証は、技術と市民協働の接点を明確にします。SmaGOは運用効率化と啓発を両立する有力な選択肢になり得ます。
詳しくは株式会社フォーステックの公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
