10月14日配信のセキュリティ更新「KB5066835」を適用した一部のPCで、起動不能や回復モードでの入力不能、アプリのネットワーク切断、エクスプローラーのプレビュー不可など複数の不具合が確認されています。Microsoftは修正版の提供に向けて対応を進めています。
確認されている症状と現在の対応状況
配信された更新「KB5066835」を適用した環境で、複数の深刻な症状が報告されています。具体的には、回復モードに入った際にマウスやキーボードが反応しなくなる事例、ローカルアプリのネットワーク接続が途切れる事例、エクスプローラーでファイルのプレビューができなくなる事例が確認されています。これらはいずれもシステムの基本的な操作に影響を与える可能性があり、利用者側で影響を受ける機能が異なるケースがあります。
対象となる更新は、Windows 11の「24H2」「25H2」と、Windows Server 2025向けに配信されたもので、自動インストールが有効な環境では一部のPCが起動不能に陥るケースも報告されています。配信開始は10月14日であり、更新が自動適用された環境での影響拡大が懸念されます。影響範囲の把握と導入状況の確認が重要です。
現時点でMicrosoftは公式コメントを出していないとされますが、報道によれば同社は修正版の配布準備を進めており、修正版がリリースされるまでに数日を要する可能性が伝えられています。利用者は自組織や個人の適用状況をまず確認し、問題が報告されている更新が適用されているか否かを把握する必要があります。
今回の事象は、セキュリティ更新が稼働環境に与えうるリスクを改めて示しました。企業は更新適用の前に影響範囲の評価と復旧手順の整備を優先すべきです。個人利用者も自動更新の設定確認と重要データのバックアップを行ってください。修正版が提供されるまで、適用状況の可視化と迅速な対応体制が求められます。
