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人手では追いつかないクマ出没、富山県で生まれたAIと自動カメラで“見える化”する最新対策


第4回Digi田甲子園で内閣総理大臣賞を受賞

富山県は、クマの市街地出没による人身被害を防ぐため、AIと自動撮影カメラを活用した「クマ対策DX」を推進しています。この取り組みは、2025年3月に国(内閣官房)主催の第4回Digi田(デジでん)甲子園において、地方公共団体部門で優勝し、内閣総理大臣賞を受賞しました。

AIと自動撮影カメラで迅速な初動対応を実現

「クマ対策DX」では、赤外線センサーに反応して撮影される自動撮影カメラの映像から、高性能AIが特定の害獣の画像を検出し、対応者へ自動でメールを送信します。これにより、クマの出没をリアルタイムで把握し、初動対応を迅速化することが可能となり、クマによる人身被害の減少に貢献しています。

官民連携で地域課題を解決

富山県内の市町村、デジタル技術の専門家、野生動物管理の専門家が一丸となり、現場の課題解決に取り組んでいます。フラットな議論を通じて、DXの実用性を持続的に発展させています。また、このDXは、シカ・イノシシ・サルなど他の獣害対策にも応用可能であり、害獣の出没をリアルタイムで把握することで、捕獲効率の向上や対応者の省力化を図り、農作物被害の低減にも貢献しています。

「クマっぷ」で市民と情報共有

富山県は、クマの出没情報を「クマっぷ」として地図上で公開し、市民と情報を共有しています。目撃情報や痕跡情報を提供することで、パトロールや集団登下校などの対策が迅速に実施できるようになり、地域住民の安全確保に寄与しています。

今後の展望と課題

富山県の「クマ対策DX」は、デジタル技術を活用した地方自治体による獣害対策の先進事例として注目されています。今後は、他の地域への展開や、AI技術のさらなる高度化、住民との連携強化などが課題となりますが、これらの取り組みが全国の獣害対策のモデルとなることが期待されています。

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