
株式会社リコー、大和ハウス工業株式会社、NTTアノードエナジー株式会社によるコンソーシアムが進める「ペロブスカイト太陽電池」の技術開発・実証事業が、国立研究開発法人NEDOのグリーンイノベーション基金に採択されました。本事業では、インクジェット印刷によるペロブスカイト太陽電池の生産技術に加え、施工設計や電装設計を一体的に開発し、再生可能エネルギーの導入拡大を目指します。
リコーは有機感光体やインクジェット技術を活かし、高効率・高耐久・低コストの太陽電池を開発。大和ハウス工業は物流倉庫やデータセンターの壁面など、多様な建築物に適した施工技術を検証します。NTTアノードエナジーは独自の電装設計やパワーコンディショナを用いて、日射条件の不均一による発電効率低下を解消する技術を追求します。
事業期間は2029年度までの5年間で、BIPV(建材一体型)やBAPV(建物据付型)太陽光発電の実用化を視野に、2030年度には年間製造能力300MW超と発電コスト14円/kWhの達成を目標としています。屋根材や外壁材メーカーとの連携も進め、早期の社会実装を実現していく方針です。
詳しくは株式会社リコーまで。
レポート/DXマガジン編集部
