
NTTドコモビジネスは2025年10月1日から「docomo business APN Plus」を提供開始します。IOWN®に基づくAPN技術を導入し、最大1.2Tbpsの帯域やオンデマンドで帯域変更できるNaaSプランを備え、生成AIの変動するトラフィックやコンテナ型データセンターの迅速な拡張に応えます。
APNプラスの機能と企業が得る価値
NTTドコモビジネスの「docomo business APN Plus」は、既存の「APN専用線」を統合し、ソフトウェアで帯域や経路を柔軟に制御する機能を強化した新ブランドです。IOWN®構想を取り入れたAPN技術を中核に据え、大容量かつ低遅延、かつ揺らぎの少ない通信品質を提供します。これにより、AIエージェントの自律的な振る舞いなどで日々変動するネットワーク負荷にも対応可能です。
本サービスは帯域・料金固定型と帯域・料金可変型(NaaSプラン)を揃え、固定型では最大1.2Tbpsの帯域を将来的に提供予定としています。インターフェースは10GBASE-LRや100GBASE-LR4、400GBASE-FR4/LR4などを拡充し、NTTドコモビジネスは世界最高水準の帯域提供を目標に掲げています。一部インターフェースは沖縄を除く国内エリアが対象です。
NaaSプランでは、基本となる利用帯域を設定したうえで、ビジネスポータルやAPIからお客ま自身がオンデマンドで帯域を増減できます。増速分の課金は日単位で行われ、基本帯域には定額料が適用されます。さらに基本帯域は月ごとに変更可能で、利用状況に応じたコスト最適化を実現します。これにより、突発的な学習負荷や推論ピーク時に「必要な分だけ増やす」運用が可能になります。
代表的なユースケースとして、AI学習時やAIエージェント稼働によるトラフィック変動への対応、コンテナ型データセンター増設時やGPUクラスタの拡張時における迅速な回線確保が挙げられます。従来は設備・敷設のリードタイムが課題でしたが、NaaSプランのオンデマンド制御でスピーディに帯域を追加でき、システム拡張の機動性が高まります。
NTTドコモビジネスは今後、ラインアップ追加や機能拡充を進め、ソフトウェアで制御可能なネットワークをよりリーズナブルに提供する計画です。これにより「分散」「柔軟」「安全」「リーズナブル」といったAI時代のニーズに応え、AI-Centric ICTプラットフォームの実現と産業や地方創生の支援を目指します。
詳しくは「NTTドコモビジネス株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權
