スプリックス教育財団の国際調査で、生成AI時代でも計算力の必要性が保護者の7割以上で支持される一方、子どもの側には意見の差が。“計算に自信がない”子どもほど、AIで代替可能と考える傾向が強いことも明らかに。
公益財団法人スプリックス教育財団が「基礎学力と学習の意識に関する保護者・子ども国際調査2025」を実施し、算数・数学の土台となる計算力について保護者・子どもの双方の意識と、実際の計算力との関係を明らかにしました。調査は、小学4年生および中学2年生に相当する子どもとその保護者を対象に、8か国で行われました。
結果のポイントとして、「生成AIがあっても基本的な計算力は必要である」と答えた割合は、8か国中7か国で保護者が子どもを上回る結果に。日本でも保護者の方が約10ポイントほど高く、子どもは保護者ほど「必要」と感じていないという特徴が見受けられます。
また、子どもの「計算に自信がある／ない」との自己評価は、計算テストの成績と一定の相関がありました。自信がない子どもほど成績が低く、「AIで代替できる可能性」を受け入れやすい傾向が示されています。
日本では、子どもの勉強意欲を形成する要因として「保護者からの承認」が特に影響力が強く、「テストで成績が上がること」や「課題を最後までやり遂げること」など成果・達成感を伴う経験が意欲を促すとの回答が多くなりました。
詳しくは益財団法人スプリックス教育財団まで。
レポート／DXマガジン編集部
