
NTTプレシジョンメディシン株式会社は、在宅医療対応電子カルテ「movacal.net」と医薬品情報集「今日の治療薬WEB」を連携させるオプションを2025年9月11日から提供開始する。これにより、電子カルテ上で薬剤名を入力するだけで、関連する詳細情報がワンクリックで確認できるようになり、医療現場における業務効率と安全性の向上が期待されている。
この機能追加の背景には、処方入力時に薬剤情報をすぐに参照したいという医師やクリニックからの強い要望がある。従来は書籍や別画面で情報を探す必要があったところ、今回の連携により、処方入力画面から直接「添付文書の内容」「腎機能低下・透析時の投与量」「小児・妊婦へのリスク分類」などの実践的データが閲覧可能になる。
さらに、診療効率化の面では、既存利用者データのケースを元に、薬剤検索を月120回、解説閲覧を月4回行ったクリニックでは、年間約5.6時間の時間短縮が見込めるとの試算。電子カルテから一体で検索・比較できる機能は、同効薬の比較など医師の判断支援にも役立つ。
今後は、この連携オプションを用いた医療現場での利便性フィードバックを受けて、さらにユーザーインターフェースの改善や連携情報の拡充が計画されている。医療サービス提供者側としては、患者ケアと安全性確保を両立させるため、電子カルテの機能強化が重要なキーファクターとなるだろう。
詳しくはNTTプレシジョンメディシン株式会社まで
レポート/DXマガジン編集部
