キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンITSが、愛媛県の「トライアングルエヒメ2.0」に採択され、2026年3月まで映像・気象・土壌データとウェアラブルで農作業の遠隔管理と技術継承を実証します。高精細映像で現場を可視化し、品質・収量の改善を目指す挑戦です。
何を検証するのか──高精細映像と環境データで現場を“見える化”する
キヤノンMJ（代表取締役社長：足立正親）とキヤノンITソリューションズ（代表取締役社長：金澤明）は、愛媛県内の2か所の農家でバラ・里芋の露地栽培とトマトのハウス栽培を対象に、ネットワークカメラや気象・土壌センサーから得られる映像・環境データを、画像AI連携プラットフォーム「Bind Vision」に蓄積・可視化する実証を行います。高画質映像と環境データを時系列で照合することで、育成状況と環境要因の関連を後から振り返れるようにし、異変の兆候を捉える仕組みを検証します。
さらにウェアラブルカメラによる現場映像と音声共有を導入し、遠隔地からの状況判断や作業指示を可能にします。これにより熟練者が現地に行かずとも指導でき、作業品質の平準化やノウハウの蓄積を図ります。本プロジェクトは、全国からの公募481件のうち採択された17件の一つで、2026年3月末までに出荷量・歩留まり・作業工数などの定量指標と、技術継承の定性的成果を評価します。定期的な勉強会で現場の声を反映し、来年度以降は汎用性の向上、AIによる作業提案導入やコスト最適化を目指す計画です。
詳しくは「キヤノンマーケティングジャパン株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
