
SMC株式会社は、NTTデータが開発した温室効果ガス(GHG)排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle®」を国内のサプライヤー約600社に無償提供すると発表しました。大手製造業が自社サプライヤー向けに同プラットフォームを無償で展開するのは初めての試みで、Scope3排出量の正確な算定とサプライチェーン全体での環境負荷低減を目指します。
サプライチェーン全体の脱炭素化を加速
SMCは自動制御機器のグローバルメーカーで、主力製品の空気圧機器は世界シェアトップを誇ります。同社は2050年度までのカーボンニュートラル達成を掲げ、従来は業界平均値を用いたScope3排出量算定を実施してきました。しかし、サプライヤーごとの削減努力を反映できないという課題がありました。
今回導入する「C-Turtle」は、サプライヤーから収集した一次データを活用し、実際の排出削減効果を反映できる仕組みを備えています。これにより、算定精度の向上だけでなく、サプライヤーの負担軽減やデータの標準化・効率化が可能となります。NTTデータは同プラットフォームを通じ、SMCの取り組みを支援し、脱炭素社会の実現に貢献していくとしています。
SMCは今後、海外のグループ会社やサプライヤーにも提供範囲を拡大し、グローバル規模でのGHG排出量管理と削減施策の実行を推進する方針です。
詳しくは株式会社NTTデータまで。
レポート/DXマガジン編集部
