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【注目】日本の地震技術が南米へ、NECのコロンビア実証


NECがコロンビアで緊急地震速報システム(EEWS)の実証を開始します。2025年9月から2026年3月まで、既存の地震計をオンライン接続してリアルタイム解析を行い、南米での海外初導入を目指す取り組みです。

NECのEEWS実証——狙いと実施内容

NECは総務省の公募に採択され、2025年9月から2026年3月にかけてコロンビアでEEWSの実証調査を行います。本実証は、NECが構築してきたEEWSを海外で初めて導入する可能性を検証する目的で実施され、コロンビア国内にある既存の地震計をオンラインで接続して取得データをリアルタイムに解析します。期間中はシステムの有効性確認や課題抽出を行い、導入可否の判断材料を得ることを目指します。

EEWSは地震計がとらえた初期微動(P波)から震源と規模を推定し、主要動(S波)が到達する前に強い揺れの到来を知らせる仕組みです。活用例としてはマスメディアや携帯電話を通じた国民への迅速な報知、発電所や工場の自動停止、エレベータ制御などインフラ被害軽減への寄与が期待されます。一方で、場合によっては強い揺れの到達に間に合わないことがある点も注記されています。

今回の実証に先立ち、NECは2025年1〜3月に事前調査を実施し、コロンビアで発生した過去のマグニチュード以上の12回の地震データをEEWSに入力して解析しました。その結果、震源や規模の予測が可能であることを確認しています。コロンビアは環太平洋地震帯に位置し、1999年のキンディオ県M6.2、2023年の首都ボコタでのM6.3など大きな地震被害の例があり、緊急地震速報システムの整備は同国の重要な防災課題です。NECは17年以上にわたり気象庁のEEWSでの安定稼働実績を持ち、本実証を通じて導入可能性を調査し、同国の地震対策向上に貢献することを目指します。

詳しくは「日本電気株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權

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