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【自治体DX】熊本×トヨタ、データで復興を加速する「くまもと通るモン!」の挑戦


災害時に「通れる道」が即座にわかれば何が変わるのか。熊本県とトヨタ自動車、トヨタ・モビリティ基金が連携し、車両プローブと地図情報を重ねた「くまもと通るモン!プロジェクト」を始動します。初動対応と復旧・復興をデータで支える新たな実証が、9月から始まります。

車両プローブ×行政データで描く統合マップ

熊本県とトヨタ自動車、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、災害時の初動対応と復旧支援を目指す連携協定を締結しました。県知事・木村敬氏ら出席のもと行われた締結式を受け、プロジェクト名は「くまもと通るモン!プロジェクト」となります。名称には「誰一人取り残さない」「必ず助けに行く」という強い意志が込められています。

取り組みの中核は、トヨタが提供する「通れた道マップ」です。同マップはトヨタのコネクティッドサービスを利用する車両から得られるプローブ情報を基に、過去の車両通行実績を地図上に表示します。今回の実証では表示の即時性を高め、過去1時間以内の通行実績も可視化する運用に拡張します。この即時性が、道路の通行可否判断を迅速化し、人命救助や物資搬送の初動に直結することが期待されています。

熊本県側は、冠水・損壊・倒木など「通れない道路」の情報や、拠点病院や避難所といった災害対応に不可欠な施設情報を提供します。これらの行政保有データとトヨタの通行実績データを重ね合わせた統合マップを構築し、県主催の防災訓練などで実証を行いながら活用方法を検証していきます。連携期間は2025年9月1日から2026年3月31日までの予定です。

プロジェクトにはTMFが全体支援を行い、ITS Japanや株式会社トヨタマップマスターも助言・協力します。目指すのは、車両通行実績の広域的活用と地図情報を活かした復旧・復興支援のモデル確立です。行政と民間が連携するこの実証は、平成28年熊本地震や令和2年7月豪雨など過去の教訓を踏まえ、災害対応力をデータで高める試みと言えます。

詳しくは「トヨタ自動車株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權

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