楽天ラクマの鑑定サービスが21カ月で利用件数を約26倍に拡大しました。コメ兵と連携する「ラクマ最強鑑定」は、お届け前鑑定で99%以上が「基準内」と判定され、高額ブランド取引の活性化も数字で示しています。なぜ利用が急増したのか、最新データを追います。
「お届け前鑑定」が生む安心と取引の変化
楽天グループ株式会社が提供するフリマアプリ「楽天ラクマ」は、株式会社コメ兵と提携して「ラクマ最強鑑定」を提供しています。サービス開始から21カ月を経た2025年7月時点で、月間の鑑定利用件数は前身のサービス（2023年11月）比で約26倍に増加しました。利用増加は高額ブランドを安心して取引したい需要の高まりを示しています。
主要機能の一つである「お届け前鑑定」では、購入商品が購入者の手元に届く前に検品を実施します。該当期間（2024年10月17日～2025年7月31日）に鑑定した商品のうち、99%以上がコメ兵の判定基準で「基準内」と判断されました。これは2025年1月に公表された98.2%からさらに改善した数値です。お届け前鑑定により購入後の返品や発送の手間が減り、取引完了までの期間短縮にもつながっています。
ブランド別の利用状況では、400ブランド以上の対象の中で「HERMES」が全体の16.8%を占め最も多く、お届け前鑑定利用での取引が目立ちます。次いで「LOUIS VUITTON」が9.8%、「CHANEL」が8.4%でした。また、2024年11月以降にお届け前鑑定で購入されたHERMES商品の平均購入金額は308,195円で、提供開始前の同ブランド平均比で1.3倍以上に相当します。ラクマ最強鑑定はブランドバッグ、衣料、時計、ブランドジュエリーなどを対象に、原則購入者が無料で鑑定を受けられる仕組みです。楽天ラクマはこの取り組みを通じて、リユースブランド市場の民主化と偽造品撲滅を目指しています。
詳しくは「楽天グループ株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
