
乗客定員が実質56%減という衝撃――石垣島の路線バスはスーツケースで満員化しています。furasucoと東運輸が連携し、RedCapsの手荷物当日配送を「川柳ポスター」で訴求。観光UXと地域交通の両立を目指す新しい試みが始まりました。
川柳で呼びかける「手ぶら観光」が導く5つの変化

石垣島では、本来80名が乗れるバスが荷物の影響で約35名で満員となり、輸送効率が大幅に低下しています。furasucoが展開する手荷物当日配送サービス「RedCaps」と、島の公共交通を支える東運輸が連携し、この現状に挑みます。まずは、空港線や川平リゾート線など観光客が多い路線のバス車外に、ユーモアある川柳ポスターを2パターン掲出して認知を広げます。
この取り組みは単なる広告にとどまりません。荷物を預けることで乗車定員が最適化され、地域住民が安心してバスを利用できる環境が期待されます。乗降時間の短縮や定時運行の改善により、路線の信頼性が高まり、観光客の移動ストレスが軽減します。結果として観光に使える時間が増え、島内回遊が活発化することで新たな消費機会を生む可能性があります。
また、輸送効率の向上は不要な増便の抑制につながり、CO2排出削減という環境面での効果も見込めます。furasuco代表の江﨑稔氏と東運輸の松本恭東氏は、手ぶら観光が観光満足度の上と住民の生活利便性向上を両立すると述べています。まずは川柳で興味を喚起し、RedCaps利用のきっかけを作ることが今回の狙いです。
川柳ポスター+RedCapsで「手ぶら観光」を浸透させ、輸送効率・観光体験・環境負荷の改善を同時に目指します。
石垣島での小さな仕掛けが、地域の移動のDXにつながる可能性があります。
詳しくは「株式会社furasuco」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權
