三菱UFJ信託銀行、三菱UFJトラストシステム、そしてTrust株式会社は、生成AIを活用したシステム開発の生産性向上を目的に業務提携を結びました。大量のドキュメント解析やレガシーコードの変換、テスト自動化といった金融システムの課題に対し、AIによるモダナイゼーションが本格的に動き出します。
レガシー刷新の切り札で金融DXを加速
今回の提携の核となるのは、Trustが開発した生成AIソリューション「Trust TLanP®」。これは既存システムのソースコードを解析し、設計書やテストデータを自動生成する独自技術で、金融ITに特化した強みを持ちます。
三菱UFJ信託銀行と三菱UFJトラストシステムは、これまで紙やレガシー資産に依存してきた開発体制を見直し、開発現場の効率化やリスク低減を狙います。AIによるコード解析やテスト自動化により、システム改修のスピードと品質を両立し、将来的には金融機関に求められる24時間稼働や安全性を支える基盤整備につながると期待されます。
生成AIを軸にした今回の提携は、単なる業務改善にとどまらず、金融システムのモダナイゼーションを加速させる取り組みです。金融業界全体にとっても「レガシー脱却」への具体的な道筋を示す事例となりそうです。
詳しくはTrust株式会社まで。
レポート／DXマガジン編集部 海道
