
NSSスマートコンサルティングが実施した「車の自動運転に対する意識調査」で、自動運転技術を「よく知っている」と答えた人は約1割にとどまりました。20代は「便利」「未来的」と肯定的な印象が強い一方、30代以降では「不安」が目立ち、世代間で温度差が明らかになっています。普及には安全性への信頼とともに、責任の所在や制度整備が不可欠であることが浮き彫りとなりました。
小見出し:安全性・責任への懸念が普及の最大の壁に
調査によると、自動運転の普及によるメリットとしては「運転負担の軽減」(44.2%)、「交通事故の減少」(36.1%)、「高齢者・障がい者の移動支援」(33.1%)が上位に挙がりました。社会的な課題解決への期待も大きい一方、不安の理由としては「システムの精度・信頼性」(36.3%)、「事故時の責任の所在」(35.2%)、「事故時の対応」(32.1%)が並び、利用者の心理的なハードルは依然高い状況です。
また、SAEレベル3以上の自動運転車について「利用したい」と回答したのは20代で約7割に達しましたが、40代以降では「利用したくない」が4割以上となり、年齢が上がるほど慎重な姿勢が強まります。
普及に向けては「責任・補償ルールの整備」「政府による制度整備」「企業の安全性情報の公開」が求められており、技術だけでなく制度・情報・教育の三位一体で信頼を醸成する必要があります。
詳しくはNSSスマートコンサルティング株式会社の調査レポートまで。
レポート/DXマガジン編集部
