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犬と人の『目の違い』5選 見え方はどう違うの?ワンコの視覚を守るための注意点とは


犬と人の『目の違い』5選

犬と人の目

犬と人は目の構造にさまざまな違いがあります。今回は犬と人の目には、どのような違いがあるのかを解説していくので、ぜひワンコたちの世界がどのような見え方をしているのか、想像してみましょう。

1.視力

基本的な視力は、犬よりも人間の方が優れていると言われています。具体的には、人間の視力は健康的な人で1.0〜1.2ですが、犬の視力は人間の0.3程度なので、ぼんやりとしか対象を把握できていないのです。

対象との距離が離れれば離れるほど、視覚で捉えることが難しくなるため、他の優れた器官(聴覚や嗅覚)で周囲を判断します。

2.視野角

顎を乗せて見つめる犬

視野角は、人間が180度前後であるのに対し、犬は240〜270度と後方まで見えることがわかっています。そのため、後ろから近づいても「誰かが近づいてきている」と視覚で捉えることが可能です。

ただし、両目の視野が重なる部分が人間よりも少ないため、周囲の景色を立体的に認識する力は人よりも劣っていると考えられます。

3.認識できる色の種類

人間は三原色と言われる色を認識できる錐状体を3種類(赤、青、緑)持ちます。そのため、豊富な種類の色を別の色として区別することが可能です。

対して犬たちは、この錐状体が2種類(青と黄色に近い色)しか持っていません。赤色や赤色に類似した色を認識することができず、黒やグレーのような色に見えていると言われています。

4.動体視力や暗所での視力

黒い背景と犬

犬は動体視力が非常に優れているため、素早く動くものを正確に捉える能力には優れています。特に、牧羊犬や狩猟犬は動体視力に優れているため、より遠くの動くものを捉えることが可能です。

また、犬の多くは網膜の裏にタペタム層という細胞層を持っています。これにより、暗闇の中での視野は人間の5倍も優れており、夜間や暗闇にかぎって人よりも視力が優れている状態になる犬も多いです。

5.まぶたの違い

犬の目には、眼球を保護するための瞬膜と呼ばれる特殊な膜が存在します。これは、眼球の表面を守る役割を担っていて、人間には存在しません。また、「第3の瞼」と呼ばれることもあります。

ワンコの視覚を守るための注意点

草むらを散歩する犬

ワンコにとって、視覚情報は嗅覚情報や聴覚情報を大きく補う大切な器官です。しかし、非常に繊細な部分なので、小さな傷がつくだけでも失明に至る危険もあります。

例えば、ワンコが興奮状態で遊んでいるとき、周囲の家具の角に目をぶつけてしまうと、傷がついたり強い衝撃によって、眼球が傷ついたり潰れたりするリスクが懸念されます。遊ぶときは、周囲のものを片付けて障害物がない環境で遊ばせましょう。

また、草むらにも注意が必要です。屋外に生えている草の中には、先端が尖っている「禾」などがあります。これが目に刺さってしまうと失明の恐れもあるので、屋外に生えている植物にも気をつけてください。

まとめ

目の診察

いかがでしたか。犬と人の目には、さまざまな違いがあります。見え方にも大きな違いがあるので、ワンコの見えている世界を想像し、目を傷つけることがないように配慮してあげましょう。


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