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登山に必要な天気図の知識 等圧線・前線について


登山のときに知っているとちょっとお得な天気図の知識について解説します。今回は「等圧線・前線編」です。


等圧線について

登山のために天気予報を見ている時「この雨マークはどうしてついているのだろう」「この天気予報はどれくらいの確率で当たるのだろう」と疑問に思うことはありませんか?
天気予報で表示されている天気マークの傾向をある程度把握するために、気象予報士ほどの知識が必要ではないものの、天気図を読むことができると良いです。

まずは「等圧線」について解説します。
こちらの地上天気図では、等圧線は白色の線で表されています。これらは、高気圧・低気圧がどのように分布しているのか表しています。
等圧線の間隔が狭いところでは風が強く、広いところでは風が弱くなります。このため等圧線の間隔が狭い所では注意が必要です。

登山の際、強い風が吹くと、転倒や滑落の原因となり大変危険です。「等圧線の間隔が狭いと風が強い」ということをぜひ覚えておきましょう。


前線について

続いて、「前線」についてです。

前線は、地上天気図では赤や青色の三角や半円で示されていて、性質の違う空気と空気がぶつかり合う境目にあるもので、地表と交わる境界線のことを言います。空気同士がぶつかり合った場所となるため、前線付近では上昇気流が発生し、近づくと雨が降りやすくなります。

前線には4つの種類があります。
それぞれ「温暖前線」、「寒冷前線」、「閉塞前線」、「停滞前線」と名前が付けられています。

「温暖前線」とは、寒気より暖気の勢力が強く、暖気が寒気を押すようにして進む時にできる前線です。「温暖前線」が近づいた時は天気はゆるやかに下り坂に向かいます。高い空から雲が出始め、だんだん低い雲へと変化していきます。雨はシトシトと比較的弱い雨が長く続き、降水強度はあまり変化しないという特徴があります。

一方、「寒冷前線」は暖気より寒気の方が強く、寒気が暖気の下に潜り込むようにして進む時にできる前線です。激しい上昇気流が発生することによって、積乱雲が発達しやすくなるため、短時間で激しい雨が降ったり、落雷や竜巻などの突風、ひょうが降ったりすることもあります。荒天時間は比較的短く、寒冷前線の通過後は気温が下がるという特徴があります。

そして、「閉塞前線」です。前線を伴った低気圧の構造は、前に温暖前線があり、後ろに寒冷前線があります。寒冷前線の方が動きが早いため、温暖前線に追いつくと閉塞前線になります。閉塞前線ができると、低気圧は最盛期から衰弱期に向かいますが、また、新たな低気圧が発生するというケースもあり、雨の降り方など油断ができません。

「停滞前線」は暖気と寒気の勢力が同程度であるため、名前の通り前線があまり動きません。春と夏の境目にできる「梅雨前線」や夏と秋の境目にできる「秋雨前線」は多くの場合が「停滞前線」になり、短期ではなく一定の期間、長雨となることが多くなります。

どの前線にも共通していることは、前線の近くでは雨が降るということです。天気図に前線がある場合は「この付近では雨が降っている」と思うようにしましょう。

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