
夕暮れ時に沈む太陽と富士山が重なる「ダイヤモンド富士」。都心近郊では、今月いっぱいが観測のチャンスに。「ダイヤモンド富士」が見られる場所をまとめました。
●都心近郊は今月いっぱい観測のチャンス
「ダイヤモンド富士」とは、富士山頂から太陽が昇る瞬間と夕日が沈む瞬間に、太陽がまるでダイヤモンドが輝くように見える現象です。
富士山が見える地域だからといって、どこからでも見られるというわけではありません。「ダイヤモンド富士」が見られるのは、富士山が東もしくは西の方向に見える場所に限られます。更に気象条件が良い場合に年に2回しか見られない、貴重な現象です。
11月後半は、東京都内や千葉県内などで、夕日が沈む瞬間に「ダイヤモンド富士」が見られる所があります。うるう年の関係で、地点によって1~2日程度の幅がありますが、18日(火)と19日(水)は千葉県我孫子市の旧村川別荘周辺の斜面緑地や古利根沼、22日(土)~23日(日)は東京都足立区の都市農業公園、28日(金)と29日(土)は埼玉県の川口市荒川運動公園などで、見られるチャンスがあります。
また、東京都豊島区サンシャイン60では、昨日13日(木)から17日(月)にかけてが観測のチャンスです。
●この先の関東南部は晴れる日が続く
この先、関東南部は晴れる日が続いて、観測のチャンスが多くなりそうです。
今日14日(金)は夕方から雲が増えてきますが、運が良ければ見られるかもしれません。明日15日(土)の傘マークは朝までで、夕方は晴れる見込みです。その先、16日(日)以降も晴れる日が続くでしょう。特に17日(月)から18日(火)は西高東低の気圧配置になり、景色はクリアに見えそうです。
今日14日(金)の東京都心の日の入り時刻は、16時35分。その先は少しずつ早まり、30日(日)は16時28分です。この時間よりも少し前が観測チャンスの時間帯になります。
晴れた日の夕方は、富士山の見える場所で西の空を眺めてみてはいかがでしょうか。
