
長崎県では明日4日(土)朝にかけて線状降水帯発生が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害に厳重に警戒してください。夜間に雨のピークを迎えるため、早めの避難も検討してください。また、明日4日(土)は西日本や東日本で激しい雨の降る所があり、落雷や道路の冠水などに注意が必要です。
●今夜3日は九州で雨脚強まる
今日3日は北日本は高気圧に覆われて、おおむね晴れていますが、東日本や西日本は西からのびる前線や湿った空気の影響で、くもりや雨となっています。西日本では雨の範囲が広がり、九州や中国地方では本降りの雨となっている所があります。
今夜は西から次第に活発な雨雲がかかるでしょう。九州では局地的に雷雨や非常に激しい雨が降りそうです。長崎県では、明日4日(土)にかけて警報級の大雨となる可能性が「高」となっていて、九州ではそのほかの県でも「中」と予想されている所があります。九州では大雨に警戒が必要なほか、九州を含む西日本では、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。
●長崎県では線状降水帯発生の可能性 早めの避難の検討を
前線や低気圧に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となるため、長崎県では、今日3日の夜のはじめ頃から明日4日(土)の朝にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
明日4日(土)未明から朝にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
今日3日午後6時から明日4日(土)午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
長崎県 180ミリ です。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
気象情報や、自治体からの避難の情報をこまめに確認するようにしてください。
夜間に大雨のピークを迎え、周囲の状況が急に悪化する可能性があります。高齢者など避難に時間がかかる方がいる場合は明るいうちに早めに安全な場所への移動を検討してください。暗くなってからの避難は、かえって危険な場合もありますので、自宅にとどまる場合はできるだけ安全な部屋で過ごしてください。
●明日4日(土) 中国・四国~関東も雨 局地的に激しい雨も
明日4日(土)は中国・四国から関東にかけても雨が降るでしょう。中国地方や紀伊半島周辺でも、局地的に激しい雨が降って、総降水量が100ミリを超える所がありそうです。道路の冠水などに注意が必要です。また、伊豆諸島南部では警報級の大雨となる可能性があり、土砂災害に注意・警戒が必要です。
一方、北日本は日差しの出る所が多い見込みですが、東北南部では午後はにわか雨がありそうです。
沖縄も大体晴れますが、所々で雨が降るでしょう。空模様の変化に注意してください。
●線状降水帯発生予測がでたら
半日程度先に「線状降水帯」による豪雨の可能性があると呼びかける情報を気象庁が発表した場合は、発表対象となった府県のどこかで、猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。以下のような行動をとるようにしてください。
① いつもより大雨災害が起きる可能性が高い状況だということを認識し、テレビやスマートフォンなどで気象情報をこまめに見るようにしてください。
② 川の近くや土砂災害の危険のある地域にいる人は、避難する可能性があると考え、自治体から発表される避難情報に注意しましょう。この段階で、飲食品、貴重品、着替えなど避難所に持って行くものを再確認し、必要になればすぐに避難できる準備を整えてください。暗くなってからの避難は危険です。気象情報や避難情報をこまめに確認しつつ、明るいうちの避難を心がけましょう。
③ 避難先は、自治体の指定する避難所のほかに、安全な親戚・知人の家やホテル・旅館など複数の候補を考えておくと良いでしょう。感染症対策として、消毒液やマスクなども用意してください。感染が心配な方も、避難所の感染症対策は進んでいますので、他の避難先が思い浮かばない場合はためらわず避難所に避難してください。
