
明日30日(土)と31日(日)は、東海や関東甲信を中心に体温を超える危険な暑さ。最高気温は名古屋で40℃など、酷暑日になる所も。室内でも熱中症のリスクが高く、できる限りの対策を。
●暖かく湿った空気 大雨や猛暑をもたらす
8月最後の週末は、大雨や猛烈な暑さに警戒が必要です。
明日30日(土)は津軽海峡付近を低気圧が通過し、前線が東北を南下するでしょう。東北北部の日本海側は今日29日(金)の夜から雨脚が強まり、明日30日(土)の昼前にかけて雷を伴った激しい雨の降る所がありそうです。明日午前6時までの24時間降水量(多い所)は、秋田県と青森県で60ミリとなっています。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
一方、九州から関東は高気圧に覆われて、広い範囲で晴れるでしょう。日中の強い日差しや暖かい空気の流れ込みで、気温がグングン上がりそうです。
●東海・関東甲信を中心に危険な暑さ
気温は、明日30日(土)と31日(日)ともに平年より高い状態が続きそうです。東北北部と北海道では、天気が回復する31日(日)は再び真夏のような暑さが戻るでしょう。室内でも熱中症にかかるリスクが高くなるため、万全の対策が必要です。
最高気温は、九州から東北南部で35℃以上の猛暑日の所が続出するでしょう。特に気温が高くなるのが東海や関東甲信で、アメダス地点の約半数で35℃以上の予想です。30日(土)は、名古屋や甲府、熊谷、群馬県の桐生で40℃と、災害級の暑さになるでしょう。名古屋は31日(日)も40℃と、酷暑日の予想です。名古屋では日中の湿度が30%台まで下がることから、風が山を吹きおりると気温が高くなるフェーン現象が、酷暑の原因の1つと考えられます。
東京都心は土日ともに37℃と、年間の猛暑日日数の最多記録をさらに更新するでしょう。9月3日(水)頃の雨で、この猛烈な暑さはいったん収まる見込みです。ただ、日中の気温が30℃を超えるような厳しい残暑は続くため、こまめな水分補給やエアコンの使用といった、熱中症対策が欠かせません。
※「酷暑日」は日本気象協会独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではありません。
●熱中症の症状とは?
熱中症には、様々な症状があります。
はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。
