10日は宮城・福島県を中心に大雪 夜は交通影響が拡大する恐れ 早めの帰宅を

10日(金)は宮城・福島県など比較的雪の少ない東北太平洋側で大雪の恐れがあります。雪のピークは夜で、すでにネクスコ東日本から通行止めの可能性が示されるなど、交通機関への影響が広がる恐れがあります。早めの帰宅を心がけてください。

●10日(金)　降りはじめは昼の福島

上の図は10日(金)正午の雨と雪、風の予想です。青や水色は雨の予想、緑やオレンジは雪の予想でオレンジほど雪が強いことを表します。紺色のラインより北側は上空500m付近の気温が0℃以下で、雪が降る目安です。
10日(金)は低気圧が本州の南岸を発達しながら東進し、関東甲信から東北の太平洋側ほど大雪の恐れがあります。正午には関東甲信まで雪の目安の寒気に覆われて、東北も福島県から雪が降り出すでしょう。

●10日(金)　夜は内陸で積雪増

10日(金)午後6時には、雪の範囲が秋田・岩手県内まで広がる見込みです。低気圧の接近とともに雪の目安のラインは北上し、福島県の浜通りは雨に変わる所が多くなりそうです。ただ、同じ福島県内でも、盆地の福島・郡山などは寒気が滞留して大雪になり、交通影響が出始める恐れがあります。湿った風のぶつかる宮城県の山沿いも雪が強まり、仙台市内でも雪が積もり始める可能性があります。

●10日(金)　夜遅くなるほど交通影響が広がる恐れ

10日(金)夜遅くには低気圧が銚子付近に達し、低気圧本体の発達した雲が東北南部にかかる予想です。福島県中通りや会津、山形県置賜地方など内陸部で積雪が多くなり、交通影響が拡大する恐れがあります。福島県浜通り～宮城県沿岸は雪の目安のラインが北上して雨で降る所も増えそうですが、気温のわずかな差によって降るものが雨か雪か変わります。低気圧が東へ抜けると再び寒気が引き込まれ、雪に変わる可能性もあります。

【東北太平洋側南部　24時間予想降雪量(多いところ)】
～10日(金)18時
山沿い　20センチ
平地　　10センチ

～11日(土)18時
山沿い・平地とも　20～40センチ

交通への影響はもちろん、湿った重い雪が降るため、倒木による停電や、農業用ハウスの倒壊などにも注意してください。
11日(土)の明け方には大雪のピークは過ぎ、日中は天気が回復する見込みです。ただ、三陸沿岸は強風や高波に注意が必要です。

●最新情報の確認を

ネクスコ東日本によると、10日(金)は東北道の矢板IC～白河IC間の上下線などで通行止めになる可能性があります(9日正午時点)。雪の降り方によっては、その他の区間にも拡大する恐れがあります。また、国土交通省によると、高速道路が通行止めになった場合は、並行する国道等も同時に通行止めを行う可能性があり、除雪能力を超える場合は、予防的計画的に通行止めを行う可能性があります。

JR東日本からも計画運休に関する情報が9日(木)夕方に発表される見通しです。今後も最新の気象情報・交通情報をご確認ください。