＜J1昇格プレーオフ：千葉1－0徳島＞◇13日◇決勝◇フクアリ
ジェフユナイテッド市原・千葉（J2・3位）が2009年シーズン以来、実に17年ぶりとなるJ1復帰をつかんだ。ホームに徳島ヴォルティス（同4位）を迎え、引き分けでも昇格が決まる中で1－0。きっちり上位の貫禄を見せて、オリジナル10の一角がついにJ1復帰を決めた。
小林慶行監督（47）は胴上げされ、ウオーターシャワーで祝福された。中継局のNHKを通じて全国にも流れた昇格インタビューでは、理論派らしく、情熱家らしい、一問一答を展開した。
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－J1の舞台に戻してくださいました、小林監督です。まずは、試合が終わった今の時点での率直な気持ちをうかがわせていただけますか
いや、めちゃくちゃうれしいですし、めちゃくちゃ疲れました。
－監督がおっしゃったように、勝ちましたけれども、難しいゲームだったと思います。ベンチからの交代も含めて、どんなところ、特にベンチでは危ないなと、これならいけるぞとか、いろいろ感じたことがあったと思いますが、どんなところを感じていらっしゃいましたか
後半、徳島さんが明らかにパワーを前にかけてきて、バーに当たったシュートなんかもありましたから、そこでゴールが入っていれば、さらに難しかったゲームにはなったと思います。ただ、ハーフタイムで選手たちとは、もう「相手は出てくるよ」ということは共有していたので、その中で、じゃあ自分たちがボールを持つ時間を長くできるかどうかであったりとか、そういう時間の経過をうまく使えたりとか、そういうところをもっともっとやれれば良かったんですけど、少し想定していたよりも、若、干押し込まれてしまったなと。ただ、やっぱりああいうような粘り強く守備していこうというところは、今シーズン、キャンプからトライしてきたところではあったので、そういう意味では、キャンプから1年目、2年目を経て、キャンプでトライしてきたことが最後に実を結んだのかなと思っています。
－これまで何度もジェフは、このプレーオフの壁に阻まれてきましたけれども、今回ついに越えることができました。それを支えてくれたプレーオフでのホーム2試合、サポーターの皆さんにも改めてメッセージいただけますか
はい。準決勝、決勝、本当にたくさんの方たちに来ていただいて、真っ黄色のスタジアム、今、皆さん見回してもらえれば分かると思うんですけど…最高ですっ！！！ ただね、本当にクラブとしてすごく難しい時間があったとか、やっぱコロナがあったとか、難しい時に人間って、何できるかってことだと思うんですよね。で、そんな中で、無観客があったり、人数制限があったりという中、最初3000人ぐらいですかね、コロナ明けですぐに来てくれて、自分たちを支えてくださったサポーターの皆さん、本当にありがとうございます。それと同時に、そのタイミングでおそらく自分たちをサポートしてくれる、自分の会社自体がやっぱり業績不振ってなっているにも関わらず、そういうタイミングでもジェフをサポートし続けてくれたスポンサーの皆さん、本当にありがとうございます。
で、ここ3年で新しく通い出してくれている皆さん。理由は何でもいいんです。一番うれしい理由は、今、ジェフがやってるサッカーが面白いからっていう理由が一番うれしいですけれども、あの選手がかっこいいから行ってみたいとか、今のチームの雰囲気がすごくいいから行ってみたいとか、理由は何でもいいんです。やっぱり新しく参加してくださった皆さんのおかげで、今日という日を迎えられました。ありがとうございます。
でも、やっぱりこの3年間で集まってくれたサポーターの皆さんは、普通に考えれば、この3年間、2回に1回は勝ち試合を見ているんですよね、おそらく。で、来年、J1行くんですよね？ そんな簡単じゃないですよね。おそらく難しい時間もあると思うんです。でも、そんな時に本当にクラブをそのまま愛してもらえますか？ やっぱり、そういうところだと思うんですよ。より、やっぱりジェフを愛する皆さんを増やしたいですし、サポートしていただけるスポンサーの皆さんを増やしたいですし、そうじゃないとJ1で絶対に戦っていけないと思うんです。
自分たちの目標は今後、何ですか？ っていうところがしっかりと皆さんと共有されて、来年以降、それに向かってしっかりと積み上げていくと。そういうことがクラブにとってめちゃくちゃ大事なんだと思います。だからこそ、今はもう最高にうれしいし、皆さんと喜び合いたいし、でもたぶん、もう次のステージに行ったら、また大変なことが待っていて、その中でも皆さんとともにずっと、こういうふうなスタジアムで戦い続けることができたら、やっぱり幸せだなと思います。みんなでそれを、つくっていきましょう！ ありがとうございました。
