
今秋ドラフトで育成含め2人が指名された仙台大(仙台6大学)は、投手リーダーも務めた樫本旺亮投手(淡路三原)がホンダ鈴鹿に内定した。同大ではかなわなかった「日本一」とプロ入りを目指す。芳賀慎之介内野手(聖光学院)はバイタルネット、飯塚恒介外野手(霞ケ浦)は茨城トヨペット、山名健心投手(霞ケ浦)は今年から埼玉県野球連盟に加盟したクラブチーム、3GoodGroup HOZEN noLimitedsへと進む。【取材・構成=木村有優】
◇ ◇ ◇
悔しさは次のステージで晴らす。山名は1年秋から出場機会をつかんだが、2年夏に腰をけが。復帰後は投球フォームに悩まされた。「しっくりこないというか、ハマらない感覚が続きました」。それでも「投手王国」での学びは多かった。「選手間でアドバイスしあったり、意見交換できるというのは自分にとってとても良い環境でした」。試行錯誤しながら、徐々に感覚を取り戻した。
さらに、投球の幅も広がった。入学前から持ち合わせた3球種に加え、チェンジアップとスプリットも習得するなど、成長を遂げた。「学生野球をやってきた中で、思い通りにいかないことが多くありましたが、たくさんのことを学べた時間でした」と振り返った。
そして、入学当初から目標としていた、野球継続の道も自らの手で切り開いた。「さらに上のレベルでできるのであれば挑戦したいですし、難しいのであれば、自分がいる土俵で結果を出し続けられる選手でありたいです」。これからも、常に高みを目指していく。
◆山名健心(やまな・けんしん)2003年(平15)11月23日生まれ、東京都葛飾区出身。小2から木根川レッズで野球を始め、中学では新宿シニアでプレー。霞ケ浦では1年秋からベンチ入り。仙台大では1年秋に初のベンチ入り。171センチ、75キロ。右投げ右打ち。趣味はゴルフ。
