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神戸吉田孝行監督が来季の清水監督の就任決定的「評価してくれるチームがあった」30日退団発表


【写真】神戸対東京 試合後のセレモニーで今季限りで退任することを発表する神戸吉田監督

<明治安田J1:神戸0-0東京>◇30日◇第37節◇ノエスタ

ヴィッセル神戸の吉田孝行監督(48)が退任し、来季清水エスパルスの監督に就任することが11月30日、決定的となった。

東京戦後のホーム最終戦セレモニーで、涙ながらに「今季限りで退任することにしました」と電撃発表。「ずっと神戸でやりたいと思っていたし(来季の)オファーを出すと夏ぐらいから11月まで言われていたが、最終的にいただけなかった。国内外から話があり(返答の)リミットもある中で決めた」。苦渋の決断であったことを明かした。

22年6月に神戸で3度目の監督就任。最下位だったチームを13位に引き上げ、翌年からの2シーズンで3つのタイトルを獲得した。クラブに残せたものは「(タイトルを示す)星の数。今ある4つのうち3つを取れた」と胸を張れるだけの十分な結果をもたらした。

「今まで勝ってきた方針とは少しズレがあった」と話したが、選手、監督としても過ごした神戸には、特別な思いがある。「クラブには感謝しているし、リスペクトしている」とし、三木谷会長にも「感謝の言葉もいただいたが、こちらこそ感謝という気持ちでいっぱい」と思いを語った。

新天地とみられる清水は、11月29日に秋葉監督の退任を発表したばかり。タイトルを狙える日本人監督をターゲットに次期監督の人選に動いていた中で、神戸で3度頂点に輝いた吉田監督に白羽の矢を立て、急展開で話が進んだ。「情熱があるうちは続けたい。しっかり評価してくれるチームがあったので、そういうチームに行こうと思っている」。新たなクラブで再び頂点を狙うことになる。

◆吉田孝行(よしだ・たかゆき)1977年(昭52)3月14日生まれ、兵庫・川西市出身。93年に日本で開催されたU-17世界選手権(現U-17W杯)出場。滝川二高から95年に横浜Fに加入。合併とともに横浜に加わった。00年に大分、06年に横浜移籍。神戸では08年からプレーして13年に現役引退。J1通算356試合53得点。引退後は神戸やJ2長崎で監督を務め、22年6月から神戸で3度目の指揮を執ってきた。

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