
26年ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選で20日に日本代表と対戦するバーレーン代表が19日、埼玉スタジアムで試合前日の公式会見に臨んだ。
クロアチア出身のドラガン・タライッチ監督は「明日の試合は、アジアのベストチームと戦う。世界で見ても15~20番目に入るチーム」と敬意を表した上で「アジアベストチームと試合をして勝つチャンスがある。勝てたらとても甘い思い出になる」と話した。
前回のホームでの対戦は0-5と大敗しているが、引き立て役で終わるつもりはない。1月のガルフカップでサウジアラビア、オマーンなど難敵を破り優勝。勢いは増している。最終予選C組は大混戦2位のオーストラリアが勝ち点7なら、3位以下の4チームはすべて勝ち点6で並んでいる。初のW杯出場へ簡単には負けられない。
ただし、今はイスラム教徒にとっては大事なラマダン(断食月)の最中。日の出ている時間帯は食事を取ることができないため、体調面が気になるところだ。
その点について問われたタライッチ監督は「早く(日本に)来て調整していたので、馴染んでいます」。そう言った上で、自信満々にこう続けた。
「(ラマダンは)とても良い文化。ラマダン期間中、どう管理するか。ご存じないかも知れないけど、私はアラブをよく知っている。(サウジアラビアの)アルイテハドの監督として、2004年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝まで行った。1戦目は1-3で負けたが、次の勝負の時に5-0で勝った。それはラマダン最中だった。(試合まで)15日しかなかった。これでお分かりいただけるかと。我々には“聖なる月”であると証明された」私は中東での経験が豊富で04年にアルテハドの監督でACLに勝っている。その時もラマダンだった。お分かりだろう」
同席したFWアリ・マダンも「ラマダン最中だけど、実はこうした時期に試合をするのは慣れている。いろいろな状況で行われる。直面していかないといけない。全てを尽くして勝つための試合をします」と意に介さなかった。
聖なるラマダンのもと、幸運を味方に日本代表に挑むようだ。