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【センバツ】健大高崎・下重賢慎が10回1失点完投「お前なら必ず」エース石垣のゲキに応えた


センバツ高校野球1回戦で、昨季覇者の健大高崎が明徳義塾を延長タイブレークの末に3-1で撃破。エースの石垣元気投手は左脇腹痛で登板できず、下重賢慎投手が代役として投げ切った。防御率0.30という実績を持つ下重は136球を投げ、たった1失点で完投勝利を収めた。勝負所での集中力と負担を乗り越えた熱投で、勝利を手にした。次戦でも石垣の状態が不透明な中、下重の役割が重要になる。

健大高崎対明徳義塾 10回裏明徳義塾2死一塁、池田を三邪飛に仕留め、ガッツポーズする下重(撮影・前田充)

<センバツ高校野球:健大高崎3-1明徳義塾>◇18日◇1回戦

昨季覇者の健大高崎が、延長10回タイブレークの末に明徳義塾を破り初戦を突破した。今大会注目の最速158キロ右腕、エース石垣元気投手(3年)は、左脇腹痛から万全ではなくベンチスタート。初戦を託された左腕の下重賢慎投手(3年)が難敵撃破の立役者となった。

昨秋の公式戦は防御率0・30だった。「今のお前なら必ず抑えられる」という石垣からのゲキを力に変え、降りしきる雨も気にせずに136球の熱投で1失点完投。2点を勝ち越した直後の10回裏を5球で締め、最後は大きくガッツポーズだ。「石垣が状態がよくない中で、自分ができるだけ長いイニングを投げたかった。苦しいゲームでしたが、何とか勝てて良かった」と、勝利をかみしめた。全力投球ができない石垣は次戦の登板も不透明。そんな中、安定感抜群の左腕が連覇に導く。

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