
Bリーグ1部(B1)西地区の名古屋ダイヤモンドドルフィンズは22日、アウェイのシシンヨーオークアリーナで同地区・広島ドラゴンフライズとプレシーズンゲームを行い、78-80で敗れた。
名古屋Dはキャプテンの今村桂太が同日に行われた「Bリーグティップオフカンファレンス」参加のため、アラン・ウィリアムズがコンディション不良のため、それぞれ欠場。主力選手を欠く中だったが、齋藤拓実やスコット・エサトンの活躍もあり、序盤からシーソーゲームの転嫁に持ち込む。その後もエサトンや新加入の小澤飛悠を中心に得点を重ね、45-34と11点リードで後半を迎えたが、広島のオフェンスに強度が増し、徐々に差を詰められていく。第4クォーターのオフィシャルタイムアウト直後には広島のクリストファー・スミスにフリースロー3本を与えてしまい、逆転されると、最後は1ゴール差を埋めることができず、78-80で黒星となった。
名古屋Dは、エサトンが3Pシュート3本(成功率60%)を含む22得点6リバウンド、アーロン・ヘンリーが15得点3リバウンド2スティールとし、齋藤が3Pシュート3本(成功率60%)を含む13得点を記録した。
今試合を終えた名古屋Dはプレシーズン中のすべての試合を終え、10月4日と5日にホームのIGアリーナにて、東地区のレバンガ北海道と開幕戦を戦う。広島戦後の記者会見では、ショーン・デニスHCと小澤が記者の質問に答えた。

ショーン・デニスHCの広島戦後のコメント
ーープレシーズンゲーム・広島戦の総括
前半はうまくポゼッション、テンポをコントロールできてうまくリードすることができたが、後半に入ると相手がアタックしだしてファウルがかさみ、そこからフリースローを与える時間が多くなりました。相手がうち(名古屋D)より10本多くフリースローを打っているのと、オフェンスリバウンドが5(名古屋D)対16(広島)でそこで10点差、相手のポゼッションが10多かったというところが大きな課題でした。リバウンドのカウントは全体的に21対40で、ポゼッション数がどれだけ重要か。それが、今うちがうまくできていない部分です。
ーープレシーズンの試合はチームづくりにどう作用しているか
準備はよくできていますが、試合で理解してきたのが(これまで)5試合戦って、負けている試合は全部ポゼッションゲームで負けている。今日(広島戦)は選手はまだスタッツを見ていないんですけど、またポゼッションゲームで負けたことは、意識しないといけない。フィジカルさがちょっと足りないというのも課題の一つとしています。

ーーフィジカルさが課題とおっしゃっていたが、チームでどのように課題に取り組んでいくか
フィジカルさというのは、個人がステップアップしないといけない部分。スタンスに入って体を張る準備をしなければならない。今日は簡単にリバウンドを取られましたし、それをビデオで見せるなどして選手たちに受け止めてもらい、前に進まなければいけないと思います。
ーー開幕戦に向けての目標は
まずはリバウンドを学びたいです。それができるまでは他のゴールを目指しても同じことです。もちろん、皆さんにこういう質問を聞かれるときは「CSに進出したい」などいろいろ目標があると言いますが、正直に言ってリバウンド面を直さないと次のステップへはいけないので、まずそこが目標です。現実的にみて、上位チームに勝つにはこのポゼッションがどれだけ重要かというのを理解して進みたいです。
小澤飛悠の広島戦後のコメント
ーー3Pシュートの確率が良かったが、自身で手応えを感じていたか
自分の課題としてディフェンスのところがあるんですが、今日はディフェンスを頑張って、そこから流れをつかめた。いつも3Pシュートの調子にだけこだわっていたが、今日の試合でディフェンスからリズムをつくれるということも学んだ。次からはディフェンスからリズムをつくるようにしようと思います。
ーー愛知セントラルカップを含め、プレシーズンゲームでプロの世界から何を感じているか
本当にまだまだだなという気持ちが一番で、何にしても自分より能力の高い人がいて、自分よりディフェンスが上手い人がいて、どのカテゴリに対しても自分よりうまい人がいるんですけど、自分としてはシュートだけは負けたくない。シュートでアピールできたらなと思います。

ーー名古屋Dで学んでいることは
プロとしての自覚を一番学んでいる。選手一人一人がプロとしての自覚を持っていて、食事だったりとか、睡眠だったりとか、プロとして目を向けなければいけないものに対してしっかり目を向けている。この前まで大学生だったので、そういうところまで目を向けていなかった。これがプロなんだなと思いますし、練習の強度も一人一人がプロとしてうまくなっていきたいという向上心があるし、練習も必然的に強度が上がっている。プロとしての自覚を高めないといけないなと思っています。
ーー広島の佐藤涼成とのマッチアップは楽しそうに見えた
自分と涼成さんは同じ決断をした身でもある。世間からしたら大学にいてほしかったという意見はあるかもしれないですが、二人ともBリーグに入るという決断をした仲間なので、お互い切磋琢磨してやっていきたいなと思います。
ーー開幕に向けての意気込みは
自分の成果を考えるよりも、チームが勝利するために自分が何ができるかを考えれば、必然的に結果はついてくると思いますし、(そうすることで)自分としても成果を残せると思う。チームに少しでも力になれるような選手になれるように頑張ります。
