2024年5月14日、Google謹製スマホ「Pixel」シリーズの廉価版最新作「Google Pixel 8a」が発売されました。
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筆者はこれまで、この1つ前の機種「Google Pixel 7a」を気に入って利用していたのですが、たまたまきっかけがあり、乗り換えることにしました。
この記事では、Pixel 8aに乗り換えた理由や、使ってみての感想、Pixel 7aとの比較について、マネ達読者のみなさんに共有します。
Pixel 7aから乗り換えた理由:7aの内側のカメラが故障した
筆者は1つ前のPixel 7aを、2023年5月の発売間もない時期にGoogleの直販サイトから入手して、気に入って使っていました。
動作や撮れる写真の質には全く問題がなく、同じ端末を長く使うつもりでいたのですが、1つだけ内側のカメラがたびたび不調になるという症状に困っていました。
カメラアプリを立ち上げて、内側のカメラに切り替えるボタンを押すと、「ハードウェアに問題がある」うんぬんのメッセージが表示されて、カメラアプリごとクラッシュしてしまうのです。
これは恐らく端末固有の問題で、たまたまそのような端末を引き当ててしまったのだと思います。
Googleから直接購入したSIMフリーの端末で保証を適用するには、
Googleのサポートに問い合わせて、
スタッフの指示を受けながら端末の再起動やキャッシュクリア、
アプリの更新や、
端末の初期化
など、手元でできるあらゆることをして、それでも改善しない場合に初めて物理的な修理に出すという流れになります。
私はこの1年間に3回ほど、Googleのサポートに問い合わせながら、あれこれ端末を操作し、そして気がついたら直ったり、また元に戻ったりということを繰り返していました。
あまりにも同じ症状を繰り返すので、工場で一度物理的に端末を見てほしい…と思っていたのですが、絶妙のタイミングでカメラが復調するため、結果的に保証適用での修理は適用されませんでした。
毎回スタッフの方には丁寧に対応していただけたものの、チャットでの文字ベースでの問い合わせとなるため、多少のタイムラグもあり、気持ちのよい体験とは言いがたいものでした。
ショップではなく、メーカー直販でSIMフリー端末を買うのは、店員さんとやりとりする煩わしさがなく気楽で好きなのですが、端末の調子が悪くなった時に相談しにくいというリスクがあることを痛感させられました。
そして、メーカー保証の1年がちょうど切れた今年の5月中旬、また同様の症状が発生しました。
日頃からビデオ通話等で内側のカメラをひんぱんに使う機会がある筆者にとっては、使いたい機能が使えないことも、サポートへの問い合わせのやり取りも、端末が一定期間手元からなくなることについてもストレスが多く、そしてちょうど後継の8aが発売されたタイミングでもあったので、「この際、新しい機種を使ってみよう」と、7aから8aへの乗り換えを決意しました。
実際にPixel8aを使ってみて
デザイン
まず、Pixel 7aとの比較で気が付くのは、端末の外観です。
どちらかというと平べったい、長方形に近いデザインだった7aに比べて、8aは角が丸く、全体的にも丸みを帯びたデザインとなっているため、スペック表の数値よりも、端末そのものが一回り小さくなったように感じます。
手の小さい筆者にとって、これはとてもうれしいことで、取り回し、物理的な扱いやすさが改善したように感じます。
ディスプレイ
Pixel 8aには、グーグル独自の有機ELディスプレイ「Actua ディスプレイ」が、廉価版の「a」シリーズで初めて搭載されています。
Pixel 7aよりも40%明るくなったとのこと、実際に使ってみても、日中、屋外でスマートフォンを操作する時、部屋で使っていた時の明るさから調節することがありますが、少しの調整ですぐ画面が反応し、見やすくなります。
プロセッサ
7aでは「Google Tensor G2」だったのが、8aでは「Google Tensor G3」が採用されています。
これにより、指定した被写体の大きさを変更する「編集マジック」や、動画の音声からノイズを除去する「音声消しゴムマジック」など、画像や動画の編集機能が大幅向上しているようです。
もっとも、LINE、SNS、音声通話、ビデオ通話と、日常的な写真、メモ代わりの動画撮影、といった使い方をしている筆者にとっては、これといった恩恵は受けていませんが…!
カメラ
カメラ自体のスペックは、カタログ値で比較しても、7aと8aに変化はありません。どちらも、日常使いには全く問題ありません。
OSやセキュリティのアップデート保証
Pixel 8aのOSアップデート保証、セキュリティアップデート保証は発売から7年間、2031年5月までとなりました。
1つの端末を長く安心して使いたい人にとっては朗報です。
一方、Pixel 7aについては、OSアップデート保証は発売から3年間(2026年5月)、セキュリティアップデート保証は発売から5年間(2028年5月)に設定されています。
端末の買い替えサイクルから考えれば、2028年まで安全に使えるのであれば充分かもしれませんが、考慮しておきたいポイントです。
これから買うならPixel 8aがおすすめだが、7aから乗り換えるほどではない
端末の取り回しやすさ、ディスプレイの明るさ、OSやセキュリティのアップデート保証といったことを考慮すると、これからPixelのaシリーズを購入する方は、より長く安心して使える8aをおすすめします。
一方、7aで現在快適に使えている方については、わざわざ乗り換えをするほどでもない変化だと思います。
筆者の場合は、たまたま7aの故障がきっかけで、両方の端末を使うことになりましたが、今回の経験が読者のみなさんの参考になりますように。