「最近手紙を出してない」、そんな人は多いのではないでしょうか。
郵便事業は赤字が続いており、このままでは現在のサービスを維持できなくなります。
そのため、今年の10月にも値上げを実施する予定です。
30年ぶりの郵便料金値上げへ
5月21日に開催された物価問題についての関係閣僚会議で、政府は手紙の郵便料金の値上げを了承しました。
現在のはがきの郵便料金は63円、定形郵便物（25g以下の封書）は84円ですが、早ければ2024年10月にも料金が改定される予定です。
はがきは63円→85円、
封書（25g以下）は84円→110円
となります。
現在の封書の料金より、値上げ後のはがきの料金のほうが高くなります。
消費税率引き上げに伴う値上げを除けば、実に1994年以来30年ぶりの値上げです。
速達料金・レターパックの値上げも
値上げされるのは、はがきや封書だけではありません。
速達料金、レターパックの値上げも検討されています。
現在、はがき・封書の速達は250g以内が260円、1kg以内が350円、4kg以内が600円、ゆうメール速達が1kgまで330円です（いずれも基本料金に加算）。
また、現在はレターパックライトが370円、レターパックプラスが520円です。
消費増税により、2019年10月1日からそれぞれ10円値上げされました。
値上げ幅はまだ決まっていませんが、今回は消費増税による値上げではないので、はがき・封書と同様に大幅な値上げがありそうですね。
年賀はがきの値上げは？
普段はがきを出さない人でも出すイベントといえば、年賀はがきですね。
2017年6月の改定の際、年賀はがきだけは値上げが2018年2月に後ろ倒しになりました。
今回の価格改定は秋頃ということで、2017年の改定時よりも年末に近く、混乱も大きいかもしれません。
しかも、2017年時の改定時は10円の値上げでしたが、今回の値上げ幅は22円です。
1枚22円もみすみす損をするようなことをするでしょうか。
お得に郵便を利用する方法を紹介！
値上げとなると、少しでも安く郵便を利用したいですね。
大量に送るのであれば「区分郵便物」などの割引を活用できますが、一般利用者はそんなに大量に送りません。
ここからは、一般利用者でもお得に郵便を利用する方法を紹介します。
【エコーはがき】普通のはがきより5円安い
広告付きのはがき、通称「エコーはがき」なら、普通よりはがき代を抑えられます。
表面に広告が入る代わりに、販売価格が1枚につき5円安くなっています。
販売地域が限られていますので、注意してください。
【青い鳥郵便はがき】障がい者に無償配布
重度の身体・知的障がい者に対して、日本郵便では「青い鳥郵便はがき」という通常郵便はがき20枚を無償配布しています。
郵便局窓口もしくは郵送での申出が必要で、身体障害者手帳または療育手帳が必要です。
申出期間がありますので、対象者は確認の上で忘れず申し出てください。
【ミニレター】はがきと同料金の封筒
中にちょっとしたものを入れたいのであれば、「郵便書簡」（ミニレター）がおすすめです。
はがきと同料金ながら、重さが25g以内であれば写真、メモ(紙片など)の薄い物を同封可能です。
「レター」というだけあり、封筒そのものが便せんになっていて、メッセージも書き込めます。
【第三種郵便物】本・雑誌を安く送れる
本（雑誌）を送るなら「第三種郵便物」も活用してください。
第三種郵便物の承認を受けている本(雑誌)であれば、63円（50g以下）～の安い料金で送れます。
最大で3辺の和が90cm、円筒形のものも対象です。
ただしこの制度を活用するには、封筒の一部を開封した状態にしておき、そこから本の「第三種郵便物認可」の文字が見えなければなりません。
条件さえ満たせば、ポストからも投函可能です。
【金券ショップ・ヤフオク】レターパックも買える
金券ショップやYahoo!オークションでも、切手やはがき、はがきや切手、レターパックを購入できます。
同じオークション・フリマサイトでも、メルカリやラクマなどでは購入できません。
はがき・レターパックは値上げ分を切手を貼って補うことも可能
家に眠っているはがきやレターパック、値上げしたからといって使えなくなるわけではありません。
ただしそのままでは使えないので、値上げ分の切手を貼ることで使えます。
切手を貼って見栄えが悪くなるのを気にする人は、交換することもできます。
ただし、はがきは値上げ分に加えて10円の交換手数料、レターパックは42円の交換手数料がかかり、さらに損ですよ。
