2023年11月19日まで、マクドナルドでは楽天ペイで10%還元というキャンペーンを実施しています。
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キャンペーン期間中は、マクドナルドの注文はすべてモバイルオーダーの、楽天ペイ払いにしています。
不審な少額決済を複数発見
いつものようにマクドナルドのモバイルオーダーを頼むと、操作したばかりのスマホに、エポスゴールドカードの利用速報が表示されました。
よくよく見ると、10月末から不審な少額決済が複数あります。
130円や250円といったオンライン決済です。不正利用を疑いました。
しかし入念に調べたらすぐわかりました。
この少額利用はまさに、モバイルオーダーを楽天ペイで支払ったものでした。
実際、すでにそのように表示されている決済もあります(決済速報の後、支払先名称が確定するまでにはタイムラグがある)
事件ではなかったのですが、少額の不正利用を疑ったこと自体は悪い判断でないなと思いました。
そして、楽天ペイのモバイルオーダーで、エポスゴールドカード決済になるにもそれなりの必然性があるのです。
筆者の経験を通して、オンライン決済と不正利用について考えてみます。
少額の不正使用が蔓延している
クレジットカードの不正利用は昔からあるものですが、最近は舞台がオンラインに移っています。
詳しく見ていきます。
カード不正利用は紛失したときだけではない
最近では、クレジットカードを紛失していなくても被害に遭います。
カード番号と有効期限で不正にオンライン決済をされてしまうためです。
このクレジットマスターという手法は、botを使い数字を何度もアタックすることで有効なカード番号と有効期限を割り出すものです。
特定個人のカード番号を標的にしたものではないので、誰にでも被害のピンチは訪れます。
国内の大多数のオンライン決済では、次の項目が全部揃わないと決済できないので、たまたま有効な入力内容に当たることはありません。
・ カード番号
・ 有効期限
・ 氏名
・ セキュリティコード(3桁または4桁)
しかし世界には、先の2種類だけで決済できるサイトもあるのです。
カード番号、有効期限の他にセキュリティコードを求められるとしても、これもbotのアタックで割り出すことは不可能ではありません。
不正利用は少額利用を狙う
最近のオンライン不正は、少額利用が主です。
理由があります。
クレジットマスターの成功によって大きな決済をすることもできなくはないですが、そのカード自体は確実に利用が止まります。
少額であれば、本来のカードホルダーが気づかないこともあるわけです。
有効なカード情報に基づき、その後も繰り返し不正利用されてしまうわけです。
カード不正利用の対策
進化した悪用の方法に対抗するためには、究極的には次の方法しかありません。
・ カード明細をよく確認する
・ アプリやメールでのカード利用速報を有効にする
なお、「カード枚数を減らすこと」も推奨されています。
そもそも論として無駄にカードを多く持つ必要はないでしょう。
ただ、「不正利用対策として使わないカードを解約する」のは、筆者には意味がわかりません。
銀行残高すら確認しないという人でない限りは、日ごろ使わないカードのほうが、引落しがあればすぐ気づくはずです。
それより、1か月の利用件数の非常に多いメインカードで不正利用をされるほうが深刻です。
件数の多さに紛れて、少額利用を見逃してしまう可能性があるためです。
いずれにしてもカード不正利用に気づいたら、すぐカード会社に連絡しましょう。
カードホルダーに過失のない不正利用であれば、たとえ銀行から引き落とされていても全額補償されます。
なぜ不正利用でないことがわかったか
エポスゴールドカードの利用速報がポップアップで表示されたのは、マクドナルドでモバイルオーダーを使ったためです。
ですがあくまで楽天ペイで支払っているという認識でいましたから、直前のモバイルオーダーとエポスゴールドカードの決済とは、まったく結びつきませんでした。
エポスゴールドカードの明細を見ると、まるで不正利用のような少額の数字が並んでいます。
しかし、マクドナルドの公式アプリでモバイルオーダーの履歴を追ってみたところ、完全にエポスの明細と一致していました。
不正利用疑惑は解消しましたが、今度はなぜ意図しない決済になったかの謎を解くことになります。
楽天ペイがエポスゴールドカードで支払われていた
不正利用でないとしても、想定外のカードで決済されていれば驚きます。
理由を見ていきます。
楽天ペイのオンライン払いを使う際の参考にしてください。
なぜエポスゴールドカード決済に?
自分自身では、こういう認識でいました。
・ 楽天ペイアプリで「楽天キャッシュ」払いにしているので、そちらで決済されるはず
・ 楽天ペイアプリで、支払元のカードをエポスゴールドカードに設定していないのに、エポス決済になるはずがない
ですが、違ったのです。
アプリの設定がオンラインに反映されているわけではなかったのでした。
思い出してみますと、めったに使わない楽天ペイのオンライン払い、特殊な位置づけにあることは知ってはいます。
一例として利用速報メールは、実店舗とオンラインで次のように違います。
・ 実店舗 … 楽天ペイアプリご利用内容確認メール
・ オンライン … 楽天ペイ 注文受付(自動配信メール)
毎月「楽天超かんたん保険」(自転車保険)の引落しを受けており、毎月この決済のたびにメールが届きます。
今回のモバイルオーダーも、「楽天ペイ 注文受付(自動配信メール)」が届いていました。
ただし保険は、楽天カードで引き落としているので、今回のモバイルオーダーとは異なります。
モバイルオーダー完結の際にエポス決済を選んでいた
楽天ペイのオンライン払いを完結する際に問題がありました。
不正利用疑惑の解消後、改めてマクドナルドのモバイルオーダーを試してみました。
最後の画面です。
≪執筆者撮影≫
最上部の「利用クレジットカード」がエポスゴールドカードになっています。
楽天IDに登録済みのカードから選択されているのです。
ここで、たとえば楽天カード払いにしたければ変更することが可能です。
この表示窓から、クレジットカードを外すことはそもそもできません。
しかし、楽天キャッシュで支払うことはできます。
・ 「すべてのポイント/キャッシュを利用する」にチェック
・ 「楽天キャッシュから優先して使う」を選択
これで決済すれば、希望どおりになったのです。
楽天ペイでモバイルオーダーを決済することなどほとんどなかったので、気づいていませんでした。
なお、楽天キャッシュ優先でなくポイント充当を優先しても、マクドナルドのキャンペーンは対象です。
楽天ペイ内の楽天ポイントカード払いは対象外とキャンペーン要綱に書かれていますが、楽天ペイでのポイント充当は問題ありません(10%還元にはならなくなるが、損するわけではない)。
キャンペーンは大丈夫?
楽天ペイを使うのがマクドナルドのキャンペーンの内容ですが、通常推奨されない方法で決済した点、どうなるでしょうか。
この点は調べると「8.5%」還元にはなるので、無意味ではありませんでした。
楽天キャッシュによる楽天ペイ払いの1.5%は対象外となります。
エポスのほうでポイントが付くからいいかというと、エポスのポイント加算ルールは決済単位、200円ごとに1ポイントですので、コーヒーだけのオーダーではポイントなしでした。
ただし、エポスゴールドカードの年間100万円利用の足しにはなります。
エポスゴールドカードは年間100万円使うと1万ポイントのボーナスがあるので、エポスで支払った効果は1%です。
エポスゴールドカードを楽天IDにセットしている理由
そもそも、楽天カード以外のカードを楽天IDにセットする必要があるのだろうかと思われる向きもあるでしょう。
だいぶポイント改悪の進んだ楽天市場でも、やはり楽天カード決済のほうが優遇されているわけです。
楽天モバイルの料金引落しもそうです。
それでも筆者の場合、エポスゴールドカードを楽天IDにセットしておく、非常に重要な理由があります。
次のルートがあるからです。
・ エポスゴールドカードを楽天Edyにオートチャージ設定している(Android限定)
・ 楽天Edy残高を、楽天キャッシュに等価交換(Android限定)
・ 楽天キャッシュを楽天ペイで使う
前述の通り筆者はエポスゴールドカードを年間100万円使うため、ボーナスポイント1万をもらうことで、このカードを実質還元率1.5%で使っています。
楽天Edyへのチャージも同率です。
このチャージを楽天キャッシュに移し替えて楽天ペイで決済することで、さらに1.0%の還元があります。
すなわちこのルートで、2.5%の高率の決済をしているわけです。
モバイルSuicaが「選べるポイントアップショップ」から外れポイント3倍にならなくなりましたが、このルートを替わって活用できています。
不正利用に気を付けて、決済の行方にも注意しましょう
被害がなかったのは当然として、今回は特に大きな損失もありませんでした。
ですが、モバイルオーダーを最後の画面まで注意して見ていなかったのは失策です。
楽天IDならではの特殊な状況により混乱をしました。
ところでいずれ本当の不正利用がないとも限りません。
カード明細は常に細かくチェックをしていきたいと思います。
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