無印良品にはFound MUJIという活動があります。
Found MUJIは、新しいモノを開発して生み出すのではなく、すでに世界のどこかで使われているモノに少しだけ手を加えて売りだすことです。
「すでに使われているモノ」は、言い換えれば実績があるモノであり、買って損しない「当たり」が多いと言えるでしょう。
今回は、Found MUJIの中からとくに実績豊富で、昔ながらの節約ヒントが詰まっているモノを紹介します。
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節約料理「おいり」は「綿もちふきん」で作る
「綿もちふきん」は、70cm四方の国産材料を使って国内で縫製加工された、1枚2,990円(税込み)のふきんです。
本来の使い方は、餅つきのときにつきたての餅をのせたり、蒸し器で使ったりするふきんです。
編み目が荒く強度があります。
おすすめの使い方はザル代わりに使うことです。
ザルといえばステンレスや竹ですが、ステンレスよりも柔軟に形や大きさが変えられ、竹よりも洗いやすいメリットがあります。
昔は、炊いたご飯が余ると水で洗ってザルに広げて乾かして、「乾し飯」を作っていたそうです。
乾いた米をフライパンにとって弱火で炒り上げ、醤油と砂糖で味付けをすれば「おいり」になります。
「おいり」は、そのままおやつとして食べてもいいのですが、お茶をかけてあられとして食べると香ばしくておいしいです。
「おいり」を作るときにも「綿もちふきん」は便利です。
ステンレスのザルよりも底面積が広いため、米が広げやすく、竹よりもこまめに洗えるため衛生的です。
蒸し布は、安いモノも多くあります。
しかし、そのほとんどは外国製で目がとても荒く、蒸し布以外の用途には向きません。
Found MUJIの「綿もちふきん」はちょっと高価ですが、目の粗さが最大1mm程度で米粒が通過できない大きさです。
通気性はよく強度もあるため、ザル代わりになります。
ラップを使うのではなく「綿もちふきん」をかけておけば、水滴が垂れることもありません。
電気代も時間も節約できる「ブリキパン焼き網」
「パンはトースターで焼くもの」と思っている人がほとんどではないでしょうか。
筆者は、毎朝パンを食べますが、毎朝魚焼きグリルでパンを焼いています。
トースターはありません。
なぜならば、トースターは焼き上がるまでに時間がかかり、電気代がかかるからです。
朝は忙しいため、魚焼きグリルの直火で焼いた方が短時間で表面はこんがり、中はしっとりと焼き上がります。
しかし、魚焼きグリルは直火のため、少し目を離しただけでパンは焦げます。
気がつくのが遅ければ炭化して火が出ます。
パンを焼くために家を燃やしてしまったら、電気代の節約どころの話ではありません。
Found MUJIの「ブリキパン焼き網」650円(税込み)は、トースターと魚焼きグリルのいいとこどりをしたモノです。
見た目は穴あきフライパンのようですが、パンをのせて直火にかけるだけです。
使用後は洗わずにパンくずを落とすだけです。
トースターのように火を使っている最中は目に見える場所にあるため、うっかり焦がして危ない思いをすることもないでしょう。
魚焼きグリルと同じ直火なので、短時間でおいしく焼き上がります。
電気のトースターよりも直火でパンを焼くほうが、光熱費は年間374円(1日1回365日として)節約できます。
「ブリキパン焼き網」は、日常使いだけでなくキャンプグッズとしても人気です。
高級ブランドのハタキにそっくり「ハタキ」で節電生活
いくら節電できるといっても、日常的に「ハタキを使いたい」とはなかなか思えません。
しかし毎日でも使いたくなるだけでなく、人に自慢したくなるようなハタキがFound MUJIにあります。
無印良品の「ハタキ」は長さが90cmほどあり、ドイツ製のおしゃれなデザインです。
実は、この「ハタキ」にそっくりなハタキが、ドイツのブランド「REDECKER(レデッカー)」から発売されていました。
REDECKERのハタキはひとつ9,350円(税込み)ですが、無印良品は3,500円です。
使われている材料はいずれも柄はブナ、毛はヤギ毛です。
柄を差し込む穴を変えるだけで、毛がついている部分の角度を変えることができます。
掃除機は、使うたびにコンセントを探し、重たい掃除機を持ち運びしなければなりません。
一方のハタキは、気がついたときに手に持つだけで掃除ができます。
掃除機でも掃除がしにくいエアコンの上でも、ハタキならば軽いため簡単に掃除ができます。
こまめにほこりを取り除くことは節電にもなるでしょう。
エシカルなFound MUJI商品で節約につなげよう
「綿もちふきん」は、日本で昔から使われてきた日用品です。
「ブリキパン焼き網」はポルトガルで使われてきた日用品です。
そして「ハタキ」は日本だけでなく、ドイツでも使われてきた日用品です。
最近は「エシカル(地球や人や動物に配慮した)」という言葉をよく聞きますが、世界の国々には昔から受け継がれたエシカルなモノがあります。
エシカルなモノは、紹介した3つのモノのように節約につがっている点がたくさんあります。
無印良品のFound MUJIで、エシカルな節約生活を始めてみてはいかがでしょうか。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)