CGSHD Research Memo(4):2025年12月期は111.1%の営業増益予想だが、上振れの可能性
2025年12月期の連結業績は、売上高4,668百万円(前期比18.9%増)、営業利益334百万円(同111.1%増)、経常利益374百万円(同69.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益257百万円(同111.4%増)を見込んでいる。経常利益までは期初予想と変わっていないが、親会社株主に帰属する当期純利益は税効果の関係で期初予想(200百万円)から上方修正した。
CAD/CAMシステム等事業では、自動車関連市場などの持ち直しを背景に緩やかな回復を見込んでいる。また組織再編に伴うNTTD-ESが設立する子会社NDESの株式取得により、第4四半期にはこの新規連結子会社の売上加算を見込んでいる。金型製造事業については、新機種開発に伴う金型の需要回復により足元の受注動向はおおむね良好であることから回復が見込まれるが、一方で米国の追加関税措置などの間接的な影響が懸念材料として残る。
セグメント別では、CAD/CAMシステム等事業の売上高で4,069百万円(同17.0%増)、営業利益で304百万円(同87.8%増)、営業利益率で7.5%(同2.8ポイント上昇)を見込んでいる。EVシフトの動向、米国新政権の影響などが懸念されるものの、新体制移行による効果により、収益の拡大に取り組んでいく。また金型製造事業は足元の受注が回復傾向にあることから、売上高で598百万円(同33.5%増)、営業利益で29百万円(前期は3百万円の損失)、営業利益率で5.0%と増収・黒字転換を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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