報告書では世界的目標に向けた進捗状況に光を当て、PCRおよびバージン・プラスチック包装の新たな目標を設定
ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- エスティ ローダー カンパニーズ(NYSE:EL)(ELC)は本日、2021年度社会的インパクト・持続可能性(SI&S)報告書を公表しました。この「Beauty Inspired, Values Driven」報告書は、当社の社会的インパクトと持続可能性の目標・誓約に向けた進捗状況に光を当て、包摂・多様性・平等、気候、包装、社会投資、責任ある調達、グリーン化学などの主要分野の取り組みを紹介しています。
2021年度に、当社は社会的インパクトと持続可能性の目標達成に向けて順調に進みつつ、優れた業績を上げ、COVID-19パンデミックに関連する課題にも引き続き取り組んでいます。
エスティ ローダー カンパニーズのファブリツィオ・フリーダ社長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「パンデミックにもかかわらず、当社は世界中の従業員、消費者、地域社会の健康と福祉の優先で確固たる姿勢を貫きつつ、長期的な取り組みを実現してきました。社会的インパクトと持続可能性の戦略を強化することは、長期的な価値を継続して提供し、高級美容の世界的リーダーであり続けるという当社の目標の重要な一部です。」
エスティ ローダー カンパニーズのウィリアム・P・ローダー執行会長は、次のように述べています。「エスティ ローダー カンパニーズが75周年を迎える中で、当社の成功がその事業戦略だけでなく、中核的価値の深い理解にも根ざしていることを認識することが重要です。その価値観、すなわち個人への敬意、妥協のない倫理観と誠実さ、寛大な精神、勇敢な粘り強さは、次の75年やその先への取り組みを加速させるでしょう。」
事業全体とブランド・ポートフォリオ内での当社の昨年度の成果には、当社の人種平等・ジェンダー平等の誓約に向けた進歩、消費者使用後リサイクル(PCR)材の目標の前倒しでの達成、包装の追加目標の設定が含まれます。当社は、スコープ1と2の科学に基づく目標(SBT)についても大きな進展を遂げ、スコープ3のSBTの達成に向けて努力を続けています。加えて、エスティ ローダー カンパニーズ慈善事業財団(ELCCF)は、女子教育への活動を深め、その活動を女性の地位向上にも拡大しました。また当社は、ELC Cares Employee救援基金を通じて、COVID-19により経済的困難に直面している従業員を継続して支援しました。
エスティ ローダー カンパニーズのナンシー・マホン世界企業市民・持続可能性担当上席副社長は、次のように述べています。「2021年度は、事業目標の達成と同時に、地球保護、包摂と平等の推進、すべての活動の中心への人々の位置づけを支える長期的ソリューションの継続的開発に注力しました。私たちは大きな進歩を遂げてきましたが、次の10年の継続的な課題や新たな課題への対処に一層の共同行動が必要であると考えています。」
2021年度社会的インパクト・持続可能性報告書をELCompanies.comでお読みになり、ダウンロードしてください。
SI&S報告書の要点は以下の通りです:
包摂、多様性、平等
当社は、2020年6月に発表したように、人種平等の誓約に向けて継続して前進しています。また、ジェンダー平等に関する一連の新たな誓約も発表しました。それには、2023年までの平等な男女賃金の達成や、当社が事業を行う地域や関連会社全体での低代表グループに属する女性の参加の世界的拡大が含まれます。
2021年度に、当社は世界の従業員の82パーセントが女性で、米国の従業員の46パーセントが黒人、先住民、有色人種(BIPOC)であることを報告しました。当社の世界の副社長以上の役職の55パーセントは女性が務めており、取締役会の44パーセントは女性です。
当社は、組織全体での平等の達成に向けた進歩を推進し、全従業員のさらなる機会と昇進への道筋を整備すべく、平等・関与エクセレンス・センターも設立しました。
気候とエネルギー
当社は、2020年にCDP気候Aリストに選ばれました。これは調査された5800社以上の企業の上位5パーセントのみが到達した栄誉です。ELCは、再生可能電力100%への世界的な移行に関する当社の進歩とリーダーシップが評価され、RE100の2021年企業リーダー賞も獲得しました。
2021年度に、当社はスコープ1と2のSBTで大きな進展を遂げ、スコープ3のSBTの達成に向けて努力を続けています。
当社のこれまでで最大の再生可能エネルギー契約であるオクラホマ州の風力発電所の22MWの仮想電力購入契約が完全に稼働し、北米事業全体をカバーするために十分なクリーンな再生可能エネルギーを生み出しています。
ELCは、カナダ・ヒルマウントの新たなオンサイト・ソーラー施設を通じて再生可能エネルギー・ポートフォリオを拡大し、ソーラーの総容量は5.7MWとなりました。当社は、2021年度に累計5000MWh以上の太陽光発電を行い、SBTに向けた進捗と、施設のエネルギー需要をグリーン電力でまかなうことの両方をサポートしています。
包装
当社は、PCR目標を前倒しで達成し、2025暦年末までに包装に使用するPCR素材の量を25パーセント以上にするというより野心的な目標を発表しました。
加えて、当社は2030暦年末までに包装材の石油系バージン・プラスチック量を50パーセント未満にするという新たな目標を発表しました。
2021年度には、当社の森林由来繊維カートンの89パーセントがFSC認証を取得しており(2019年度の28パーセントから増加)、2025暦年末までに森林由来繊維カートンの100パーセントをFSC認証にするという目標に向けて前進しています。
製品配合
2021年度に、当社は革新的なグリーン化学プログラムを製品開発プロセスに統合し、新製品発売時のグリーン化学プロファイルの可視化を実現しました。特に製品配合に対する消費者の関心の高まりを受けて、当社はこの作業を迅速に進めています。
2025暦年末までに、すべてのブランドが主要成分の内容を公表するという当社の目標の一環として、2021年度に、さらにエスティ ローダー、M・A・C、ボビイ ブラウン、バンブル アンド バンブル、エディション・ドゥ・パルファン・フレデリック・マル、グラムグロウ、スマッシュボックスの7ブランドが、各ウェブサイトで成分の内容を公表しました。
責任ある調達
サプライチェーン内外で働く女性を支援するために、当社はBusiness for Social Responsibility(BSR)と協力して、2021年度に包装材のサプライチェーンで2年間のHERプロジェクト・プログラムを実施して成功させました。このプログラムに署名した初の美容企業となったELCは現在、ELCCFの助成金を通じて、シアを対象とした農業にプログラムを拡大しています。このプログラムでは、ジェンダー認識、コミュニケーション技術、問題解決、財務計画、健康などの既存のHERプロジェクトのカリキュラム・モジュールを活用します。その目的は、原材料サプライチェーン全体の青写真となり、より広い美容業界でも利用できる可能性のある農業分野のHERプロジェクト・モデルを開発することです。
加えて、2021年度に、当社は食品と化粧品に使用されるシアの持続可能性、品質管理、基準を推進する非営利業界団体の世界シア連盟に加盟しました。
社会投資
当社を代表する社会的インパクト・プログラムは、世界的な社会投資戦略を支えています。例えば、以下の通りです。
故エヴリン・H・ローダーが1992年に象徴的なピンク・リボンと共に立ち上げた乳がんキャンペーン(BCC)は、ELCの最大の企業の社会的インパクト・プログラムです。BCCとELCCFは協力して、生命を救う世界的な研究、教育、医療サービスのために1億800万ドル以上の資金を拠出しています。
当社の画期的なM・A・Cビバ・グラム・キャンペーンは、1994年以来、HIV/AIDSとの世界的な闘いと、女性・少女とLGBTQIA+コミュニティーを中心として、すべての人の健康と権利を支援するという使命のために、5億ドル以上を調達しています。
2021年度に、ELCCFは女子教育への活動を深め、その使命を女性の地位向上にまで拡大し、以下のような団体との戦略的提携を開始しました。
コ・インパクト:ELCCFは、コ・インパクトのジェンダー基金の初の提供企業となり、ジェンダー平等のための変革的なシステム変更の達成に焦点を当て、5年間で1500万ドルを拠出することを誓約しました。
Grantmakers for Girls of Color(G4GC):ELCCFは、G4GCの黒人少女自由基金の支援を誓約しました。これは、女子教育と人種平等に対する当社の既存の活動を基盤とし、人種とジェンダーが交差する分野での地域グループへの支援をさらに重視しています。
Plastics for Change:ELCCFとの提携により、インドのゴミ収集者(その多くは女性)の生活向上を支援する一方で、海洋プラスチックの削減に取り組んでいます。
The Young Women’s Leadership Schools(TYWLS):学生リーダーシップ・ネットワークのTYWLSプログラムの長年にわたるパートナーであるELCCFは、2021年度に、その長年の支援を拡大し、女子高生を支援するニューヨーク市のすべてのTYWLS学校を対象に追加しました。
従業員の経験
COVID-19により経済的困難に直面している世界の家族の構成員を支援するために、ELC Cares Employee救援基金は、2021年6月30日までに世界中の従業員に1万3700件以上の助成金を授与し、790万ドル以上を給付しました。
当社の慈善マッチング寄付とボランティア活動のプラットフォームのELCグッド・ワークスの世界化を通じて、従業員がボランティア活動を考案して登録し、寄付金やボランティア時間へのマッチング貢献を当社に要請しました。2021年度に、このプラットフォームを通じて世界19市場で290万ドルが3500以上の非営利団体に合同で寄付されました。
当社は、36のサプライチェーンおよびR&D施設と14の世界的ブランド事業で、3つのカテゴリーで68件の全米安全評議会賞を受賞し、いくつかの施設は複数の賞を受賞しました。
エスティ ローダー カンパニーズについて
エスティ ローダー カンパニーズは、高品質のスキンケア、メークアップ、フレグランス、ヘアケア製品を製造・販売する世界的リーダー企業の1つです。当社の製品は約150の国と地域で販売され、そのブランドには、エスティ ローダー、アラミス、クリニーク、ラボ シリーズ、オリジンズ、トミー ヒルフィガー、M・A・C、ラ・メール、ボビイ ブラウン、ダナ キャラン ニューヨーク、DKNY、アヴェダ、ジョー マローン ロンドン、バンブル アンド バンブル、マイケル コース、ダルファン パリ、トム フォード ビューティ、スマッシュボックス、エルメネジルド ゼニア、エアリン、ルラボ、エディション・ドゥ・パルファン・フレデリック・マル、グラムグロウ、キリアン パリ、トゥー フェイスド、ドクタージャルト、およびジ・オーディナリーとNIODを含むDECIEM傘下ブランドがあります。
注意事項
本プレスリリースおよび関連する社会的インパクト・持続可能性報告書(報告書)には、当社の社会的インパクトおよび持続可能性の目標、目的、イニシアチブ、誓約、および活動についての情報が含まれています。このような活動には、当社の事業の変化(例えば、買収、事業売却、新たな製造・販売拠点)、成果を測定する基準、特定の目標の背後にある前提、特定の情報を正確に報告する当社の能力といった特定のリスクと不確実性が含まれます。本プレスリリースおよび報告書には、当社の社会的インパクトおよび持続可能性に関する目標、目的、イニシアチブ、誓約、および活動、ならびに当社の将来の事業および長期戦略を含め、1995年民事証券訴訟改革法の定義による将来見通しに関する記述が含まれています。当社の予想は、その事業および運営に関する知識の範囲内で合理的な仮定に基づいていると考えていますが、実際の結果または成果が、そうした将来見通しに関する記述で明示的または暗示的に示された将来の結果または成果と大きく異なるものにならないと保証することはできません。将来見通しに関する記述には、過去または現在の事実のみに関連しないすべての記述が含まれ、本報告書および2021年6月30日終了年度のフォーム10-Kによる当社の年次報告書およびその後のフォーム10-Qによる四半期報告書ならびにフォーム8-Kによる最新報告書の「項目1A リスク要因」および「項目7 財務状況および業績に関する経営陣の議論ならびに分析」を含む当社の最近のSEC提出書類に記載されているようないくつかの既知および未知のリスク、不確実性、およびその他の重要な要因が伴います。当社は、本プレスリリースまたは報告書に含まれる情報を更新することや、何らかの情報の開示を継続することに対して一切の責任を負っていません。
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