エーオンとガイドワイアが米国のダムを狙うサイバー攻撃のシナリオを公表

「静かなサイバー攻撃」が推定100億ドルの保険金損害をもたらす洪水を起こすリスクが分析で明らかに

ロンドン & 米カリフォルニア州フォスターシティ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ）-- リスク・退職・健康ソリューションを幅広く提供する世界的大手プロフェッショナル・サービス企業のエーオン（NYSE:AON）と損害保険（P&C）会社向け業界プラットフォームを提供するガイドワイア
ソフトウェア（NYSE:GWRE）は、米国内の水力発電用ダムをハッカーが攻撃して米国の企業と家庭に被害を与えるシナリオを公表しました。

米国には9万個以上のダムが存在し、農業用水、水力発電、洪水防止、レクリエーションに利用されています。テクノロジーと自動化はダムの安全と運転を改善しますが、新たなリスクも作り出します。

このシナリオは、エーオンとガイドワイアのサイエンス（Cyence）リスク・アナリティクスのチーム（ガイドワイアのアナリティクスおよびデータ・サービス部門の一部）が作成したもので、ハッカーが水力発電用ダムの放水ゲートを開いて米国内に甚大な被害を及ぼす可能性を示しています。そのようなシナリオが現実に起これば、下流に大規模な洪水被害が起こり、保険会社には「静かなサイバー攻撃」による損失が発生します。静かなサイバー攻撃のリスクとは、故意でない被害や費用が不確定な被害を対象とする従来の保険契約（損害保険など）がサイバー攻撃によって損失を被る可能性を意味します。

エーオンとガイドワイアは、このシナリオの影響の可能性を3つのダムについて分析しました。対象としたダムは、被害の可能性が小規模、中規模、大規模のダムの例として選ばれています。サイバー攻撃が引き起こし得る主な事態として、次のことが明らかになりました。

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  ダムの運転だけでなく、地域の企業やコミュニティーにも大きな影響が及び、経済的損失の額は最大560億ドルになると推定されています。
  


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  静かなサイバー攻撃は保険会社に被害を与え、保険金としての損失額は最大100億ドルに達します。参考として、ハリケーン・マイケルによる風水害に起因する保険金支払額が初期の推定で最大100億ドルとされています。
  


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  このようなシナリオが起きた場合、住宅所有者と企業は保険による補償が大きく不足します。あるシナリオでは、被害額の12%しか保険金支払いの対象となりません。
  

エーオン再保険ソリューション事業のサイバー・アナリティクス責任者のJonathan
Lauxは、このように述べています。「保険会社は、テクノロジーの変化が洪水などの『熟知している』危険を変化させている可能性を検討する必要があります。変化によって損害の発生頻度と程度が異なる新たなリスクが生まれている可能性があります。このようなシナリオを利用することで、保険会社は、サイバー攻撃が引き起こす新たな脅威を考慮したストレステストを自社の保険資産に対して行うことが可能です。このようにして理解を深めた保険会社は、再保険を利用したり企業の災害対応力の強化に協力したりするなど、リスクを低減するための措置を進めることができます。」

ガイドワイアのサイバー担当取締役のMatt
Honeaは、このように述べています。「今私たちは、大きな課題を抱えています。すべてのノートパソコンや携帯電話を保護するだけでなく、ネットワーク接続されたあらゆるデバイスを保護する必要が出ています。このような接続されたデバイスは、多数の機器や処理システムで使用されるようになり、人間の仕事を自動化しています。私たちがダムのシナリオを取り上げて問題にしているのは、極度のサイバー被害の事例を明確化するためです。」

このシナリオは、報告書「Silent Cyber Scenario: Opening the Flood
Gates（静かなサイバーシナリオ：ダムの放水ゲートを開ける）」で詳しく説明されています。この報告書は、エーオンのGlobal
Insurance Market Opportunitiesシリーズの最新報告書です。

編集者への注記

Global Insurance Market
Opportunities（GIMO）報告書は、2015年9月の第1版から、保険・再保険業界のための重要なソートリーダーシップ研究・参照文献と見なされてきました。2018年にエーオンは公表方針を変更し、単一の包括的報告書を発行するのではなく、1年を通じて記事を随時発表しています。このアプローチは、報告書の活用度を高め、保険・再保険パートナーの一層の発展を支えるためにアイデアをできるだけ早く市場に届け、毎年生み出される豊富な情報をGIMOの読者が消化しやすいようにすることを目指しています。GIMOシリーズの記事は、https://aon.io/gimo-lauxでご覧いただけます。

エーオンについて

エーオン（NYSE:AON）は、リスク、退職、健康のソリューションを幅広く提供する世界的大手プロフェッショナル・サービス企業です。120カ国5万人の社員が当社独自のデータとアナリティクスを活用することで洞察を提供し、クライアントの業績の安定化と改善に貢献しています。

エーオンは、Aon BenfieldとAon Risk
Solutionsの事業ブランドを終了させることを2018年5月に発表しており、それ以前の2017年にはAon
Hewitt事業ブランドを終了させました。この動きは、社内での革新のペースを引き上げ、社員の協調を容易にしてエーオンの最高のサービスをクライアントに届けることができるようにすることを目指したものです。エーオンのグローバル・ソリューションは、商業リスクソリューション、再保険ソリューション、退職ソリューション、健康ソリューション、データ＆アナリティクス・サービスの5つです。

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ガイドワイア ソフトウェアについて

ガイドワイアは、変化のスピードが加速している時代に損害保険会社が適応して成功するために信頼を寄せる業界プラットフォームを提供しています。ガイドワイアは、お客さまが事業の運営、差別化、成長を実現するためのソフトウエア、サービス、パートナー・エコシステムを提供しており、世界32カ国の350社を超える損害保険会社を顧客としています。詳細については、www.guidewire.comをご覧ください。ツイッターで当社をフォローしてください：@Guidewire_PandC

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