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119番放置で死亡 当直責任者らを業務上過失致死容疑で書類送検


 岐阜県土岐市で今年1月、市消防本部が119番を受けながら救急車を出動させず路上生活者の50代男性を死亡させた問題で、県警は25日、当直責任者(52)と、37歳と48歳の通信指令員の男性計3人を業務上過失致死容疑で書類送検した。3人は容疑を認め、県警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

 書類送検容疑は1月13日午後6時10分ごろ、高架下で横たわる男性を見つけた市民から119番を受けたが、緊急性が低いと判断。救急車を出動させず、同日深夜に男性を低体温症で死亡させたとしている。

 市の第三者委員会の報告書によると、通報時に市民が「反応がない」と伝えたが、指令員の一人は「寝とるだけやないか」と判断。責任者も「まあええわ。様子見よう」と回答した。

 県警は、当時は厳しい冷え込みで放置すれば生命に危険が及ぶと予見でき、救急車が出動すれば救える可能性があったと判断した。【稲垣洋介】

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