自由気ままに絶景の景色の中を車で運転しながら旅をする「ロードトリップ」。
映画の世界で見るような、雄大な自然が広がる海外でロードトリップをしてみるのはいかがでしょうか?
今回はヨーロッパロードトリップをおすすめする5つの理由をご紹介します。一味違った海外旅行計画の参考にしてください。
ロードトリップとは?
ロードトリップとは車で長距離を移動しながら旅行することです。
出発と到着時間、場所が事前に決まっている飛行機やバス、電車と違って車は 自由度が利くのが最大の魅力 です。
バスや電車での移動中に窓から気になる景色を見つけて「わぁ〜ここなんだろう?」と止まってみたくなったけど、そのまま通り過ぎてしまった、という経験はありませんか?
車でのロードトリップでは途中に気になるスポットを見つけたら止まって周辺を探索してみて、 新たな発見 があったり、ガイドブックなどにはない 隠れ絶景スポット を見つけたりと楽しみながら移動ができるのです。
自分のペースで移動しながら寄り道をして、一味違った旅の思い出になります。
ヨーロッパロードトリップをおすすめする5つの理由
国々が隣国し合っているので車で簡単アクセス
1番の魅力はヨーロッパには 約50カ国 あり、その多くが隣国し合っていることです。
例えばローマやベネチアで有名なイタリアは、フランス、スイス、オーストリア、スロベニアと陸続きで隣り合っているだけでなく、イタリアの中にはバチカン市国、サンマリノ共和国の小さい国が2つ入っているので、計6カ国と国境を接しています。そのため、 車で簡単に隣の国へ遊びに行く ことができるのです。
島国の日本ではできないことなのでなかなか想像しにくいですが、 隣の県に遊びに行く感覚 で簡単に他の国へ入国できるのです。
更に、 「シェンゲン協定」 加盟国同士は出入国の際はパスポート提示などの 国境検査なし で、国境を越えることが可能なのです。
シェンゲン協定は、フランス、スペイン、ドイツなどの27カ国が加盟していて、日本国籍の場合、一度協定加盟国で入国審査を受けると、他の加盟国内を出入国する際は新たな入国審査なく、 最大90日間の観光滞在 ができるのです。
例えば飛行機でポルトガルに入国し最初の入国審査を受け、レンタカーしてポルトガル→スペイン→フランス→ドイツと4カ国訪問しても他の国は審査などなく入国でき、 一度 に色んな国を訪問できる のです。
出入国のゲートなどなく、気づいたら車で隣の国へ入国していたなんてことも!
ヨーロッパは陸路アクセスで簡単に国境を越え、車で隣の国が訪問できるので、 色んな国を周遊 できるロードトリップがおすすめな場所になっています。
※国境によっては随時身分証明書の提示を求められることもあるので、常にパスポートを携行して滞在期間を守りながら移動する必要があります。
各国の歴史的建造物・教会・世界遺産などが楽しめる
ヨーロッパには文化遺産、自然遺産などを含む 500以上の世界遺産 があります。
世界遺産が最も多い国がイタリアで、58件もの世界遺産が登録されています。イタリアに続いてドイツ、スペイン、フランスと 世界遺産数上位の国 がヨーロッパにはいくつもあります。
スペインのサグラダファミリア、フランスのモンサンミシェル、ドイツのケルン大聖堂などロードトリップしながら各国の 世界遺産巡りをする素敵な旅 も可能です。
世界遺産以外にもヨーロッパには長い歴史があり、現代までも美しい 歴史的建造物 や教会が多く残されています。
時代ごとに、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック、ロココと建築様式が変わり、外観・内観とそれぞれの特徴を持つ建物が多数見られます。
各国に残された歴史的建造物を建築様式ごとに見比べていって、何年もの時を経て残された 歴史の財産 をめぐる素敵な旅もロードトリップをしながら可能です。
各国のグルメを味わえる
グルメも旅の大事な醍醐味です。車でヨーロッパ周遊しながら 各国の食文化 を味わえるのがロードトリップの魅力です。
隣国し合っているので車で移動しながら、フランスでできたてホヤホヤのクロワッサンで朝食。お昼はドイツでソーセージ料理。おやつにイタリアでジェラートを食べ、そのままディナーに本場のピザと美味しいワインで乾杯と、 3カ国を1日 で巡ってなんとも 贅沢なグルメ旅 もヨーロッパロードトリップなら可能です。
また、車でちょっと寄り道して観光地から外れた田舎街などに訪れ、その地域の郷土料理や ”家庭の味” など
日本ではなかなか味わえない現地の味を知る素敵な経験になります。
日本では見られない雄大な自然を堪能
やっぱりロードトリップでの1番の魅力は移動中の 美しい自然の景色 を楽しむことです。特にヨーロッパは面積が広いので、日本ではなかなか味わえない 雄大な自然 が広がっています。
絶景の中、どこまでも続く一本道を車で走り抜けていくのは最高の経験になること間違いなし!
ヨーロッパには自然保護区などにもなっている 自然豊かな国立公園 が多数あり、絶景の景色の中をロードトリップするにはうってつけのスポットです。山から海、滝、湖、そして多様な野生動物と思う存分自然を感じられます。
どこを見ても絶景の景色が広がり、道を進むたびに 「次はどんな景色だろう」 とワクワクしながらのドライブは格別です。
特におすすめなのがスイス、イタリア、オーストリアの ヨーロッパアルプス 周辺です。
標高4,810mのモンブランはじめとした 4,000m級の山脈 がいくつも並び、日本では見られない大迫力の山の景色が楽しめます。
一度に多文化を経験できる
ヨーロッパは50もの国でできており、それぞれ 異なる文化や言語 があります。1カ国をじっくり観光するのも良いですが、複数の国を周遊してそれぞれの文化の違いを間近で体感するのも素敵な旅のスタイルのひとつです。
数メートル離れているお隣の国でそこまで変わらないだろう、と思うかもしれないが車で移動しているとビックリするほどその違いを感じるとこができます。
まずは、看板や道路標識が変わることはもちろんのこと、家や建物の雰囲気も変わり、やっぱり違う国なんだなと実感します。ロードトリップは多文化の違いを一度の旅で体験し、 プチ留学気分 を味わえちゃう、一味違った旅のスタイルです。
ロードトリップでの必需品・持ち物
ロードトリップをするにあたって欠かせない物がいくつかあります。旅に出る前にしっかりリストアップしましょう。
必需品
パスポート
陸続きの移動でも国境を越えて違う国に入国しているので、身分証明書であるパスポートは 常に携行 している必要があります。
国際運転免許証・日本の運転免許書
日本人がヨーロッパで運転するには日本の運転免許証と 国際運転免許証 が必要になります。日本を出国する前に忘れずに申請しましょう。
紙の地図・スマートフォンのGPSナビアプリ
慣れない地で運転するのに地図やGPSナビが必須になってきます。スマートフォンのGoogleマップアプリのナビを使うのがおすすめです。
地域によってはインターネット環境が良くない場所もあるので、事前に オフラインマップをダウンロード して、インターネットが無い場所でも安心してナビが使えるようにするのが大事です。
あると便利な持ち物
- スマートフォン充電などのUSBケーブル
- サングラス、日焼け止めなどの日差し対策
- 水
- クーラーボックス
- 小銭(駐車場などコインしか受け付けない場所があります)
海外ロードトリップでの注意点
楽しい海外での車旅ですが、注意しないといけない点がいくつかあります。せっかくの旅行が悲しい思い出にならないためにもしっかり把握しましょう。
国や地域ごとに運転ルールが異なることもあるので、複数の国を周遊する場合は それぞれの国の交通ルール を事前に確認するのが必須です。
ヨーロッパは歴史的建造物が多く、ローマやフィレンツェなどの中心部は許可車以外の一般車両通行禁止になっている街が多いのです。間違えて禁止エリアに入って交通違反にならないように気をつけましょう。
一生に一度は体験してみたい海外ロードトリップ
ヨーロッパでロードトリップをする魅力を紹介しました。日本ではなかなか見れない絶景の景色の中、自由に旅をしながら多文化を経験し、一生の思い出に残る素敵な旅になること間違いなしです。
次の長期休暇にこんな一味違った海外旅行を計画してみてはいかがでしょうか?
luana
余暇プランナー
フリーのトラベルライターです。海外旅行、登山、キャンプが大好きで、今まで20ヵ国以上旅してきました。現在は夫婦2人でキャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを周遊中です。ベタで有名な観光地より、あまり知られていない絶景の秘境スポットが好きなので、キャンピングカーで探索しながら色んな国の体験談を紹介していきたいと思います。