こんにちは!旅とビールが大好き、ブラジル在住Ayumiです。
突然ですが、進化論の舞台としても有名な「ガラパゴス諸島」、どこにあるかご存知でしょうか? 生物学好きな方ならさておき、たいていの方が「聞いたことはあるけどどこだっけ?」と首をかしげるのでは?
ガラパゴス諸島は南米の国エクアドル領、赤道近くの島々を指します。本国エクアドルからは約1,000キロ離れており、その独特な生態系を守るため、住民や観光客に厳しい規制を行っています。ちなみにユネスコの世界自然遺産第1号!
そんな秘境の島に、なんとクラフトビールが存在します! 長旅を経てたどり着いた人しか飲めない、超貴重なクラフトビールを飲みに行ってきました!
ガラパゴス諸島で4軒クラフトビール巡り!
今回、同じ南米のブラジルを出国し、途中コロンビアの首都「ボゴダ」で乗り換え、さらにエクアドルの首都「キト」で乗り換え、ほぼ丸1日かけてガラパゴス諸島に到着しました。観光客が主に滞在するのは「サンタクルス島」です。
そして、この島でクラフトビールが飲めるらしい!街のあちこちに寝転がっているレア動物さんを眺めるのも良いけれど、でもやっぱり私が惹かれるのはクラフトビール!
今回、滞在中に島のクラフトビールスポット4軒を巡ってきましたので、前編ではそのうち2軒を紹介します。
1軒目:ガラパゴス諸島で最初に誕生したブルワリー
Santa Cruz Brewery
1軒目にご紹介するのは、サンタクルス島の飲食店が集まるメイン通りの中でもひときわ賑やかなエリアにある「Santa Cruz Brewery」です。
2012年、ガラパゴス諸島で最初に誕生したブルワリーで、エクアドル国内のクラフトビールコンテストでも2022年、2023年と連続で賞を獲得したほどの実力を誇ります。
クラフトビアバーは昼から夜までの通し営業のため観光客にも使い勝手が良く、夜はHip HopやR&Bなどの洋楽が流れて大賑わいでした。ちなみに醸造施設は、同じ島内の別の場所にあるようです。
では、早速レアビールをいただきましょ。
訪れた日、タップで繋がっていたのは9種類のビール。基本的にブルワリーオリジナルのビールのみ提供されているそうです。迷いながらも1杯目は『Gring American Pale Ale』と『Mountain IPA(Hazy IPA)』を選びました。
『Gring American Pale Ale』(画像左)はとっても華やかな味わいです。ほんのり紅茶のような香りがして苦み無しの癒し系。
『Mountain IPA(Hazy IPA)』(画像右)は思っていたよりも苦みは抑え目で、グレープフルーツのようなトロピカル系柑橘フレーバー。1発目からおいしくてこれは期待できます!
日中、島散策で体力を使い果たした我々は、1杯目を味わいつつも秒で飲み干し、2杯目に突入!せっかくなので珍しいビアスタイルに挑戦してみます。
注文したのは、『Volcánica Gose』(画像左)、『Colorada Irish Red Ale』(画像右)。
『Volcánica Gose』は、ワールド・ビア・カップで銀賞を受賞!しかもガラパゴス産のチェリー・コーヒー・ハイビスカスを使用しているとのこと。実はガラパゴス諸島、本国エクアドルと同様にコーヒーも有名で、島内にはおしゃれなカフェがいくつもあります(ちなみにクセがなくてマイルド。美味!)。最初にチェリーの酸味がガツンときて、あとからコーヒーが追いかけてくる個性炸裂系ビール。
一方の『Colorada Irish Red Ale』は、カラメルモルトの甘味が印象的でつい頼んじゃうお味でした。
では、そろそろおつまみも。
ガラパゴス諸島を訪れた人々が楽しみにしているのは、新鮮で豊富な魚介類をふんだんに使ったお料理。ブラジルの海無し州で常に魚に飢えている我々も、とても楽しみにしてました!
まずは、「海老サラダ」と「フライドポテト」を注文。「海老サラダ」の海老が驚くほどぷりぷりで、夫婦で奪い合いになるほど。フライドポテトは、私好みの細身でカリカリタイプ。ビールが進む!!
前菜で2杯目を飲み干してしまったので、3杯目に突入します。
『Santa Catha(Catharina Sour)』(画像左)と『Matazarno(Belgian Strong Ale)』(画像右)を注文しました。
『Santa Catha(Catharina Sour)』は、2杯目のゴーゼ同様、ガラパゴス産のパッションフルーツとグァバを使用したビールです。ちなみに「カタリーナ・サワー」はブラジルで生まれたビアスタイルです。飲んでみるとフルーティーでとても飲みやすい味わい。というかほぼフルーツジュース。でも甘さ控えめですっきりと飲めてしまいます。
一方の『Matazarno(Belgian Strong Ale)』は、エクアドル国内のビールコンテストで銅賞を受賞したビールです。一口飲むとガツンと濃厚!一方で複雑な香りを感じられて優雅な気持ちになれます。さすが受賞ビール!
ここでおつまみを追加。そろそろお腹に溜まるものをということで、「タコのファヒータ」と「タコのパスタ」とを注文(タコが被ってしまった…!)。
メキシコ料理のファヒータは小麦のトルティーヤに撒いて食べるお肉料理ですが、ここではもちろん魚介!ニンニクも効いていて最高のおつまみ。「タコのパスタ」も、タコが新鮮で最高に美味しい。
美味しい料理にはやはり美味しいビールを、ということで今度はボトルビールを注文。
このジャケを見てください。そう、ガラパゴスといえば「進化論」で有名なチャールズ・ダーウィンです。ジャケの紳士がそのダーウィン。ビールとは関係ないですが、ガラパゴスっぽい。
さて、ボトルですが、店員さんにお勧めいただいた「Carapachuda Porter」(左)と、期間限定版の「Pumpkine Ale」(右)を選択。珍しいかぼちゃビールはアルコール度数7.2%、度数高めでガツンときますが、ほんのりシナモンで飲みやすい味わいです。一方のダーウィンジャケのポーターはスッキリしていて食事を邪魔しない、それでいて印象に残るおいしさでした。
ガラパゴス諸島で激レアクラフトビアバー巡り、初日から大満足!
Santa Cruz Brewery
〇住所:Ave Charles Darwin &, Puerto Ayora 200102 エクアドル(Google Maps)〇Instagram:@santacruzbrewery
2軒目:裏通りにひっそりと佇む硬派クラフトビアバー
Cervecería Artesanal Cactácea Drink
2軒目にご紹介するのは、ビアバー「Cervecería Artesanal Cactácea Drink」です。
1軒目に紹介したビアバーは、おしゃれなレストランや工芸品が並ぶ島の繁華街ど真ん中にありますが、2軒目のビアバーは少し外れの裏通り、滞在費を安く抑えたい人向けのホステルが多く集まる箇所にあります。
周囲はあまり観光客がおらず、知る人ぞ知る感じがまた良き!
このビアバー、インターネットやSNSでもあまり情報がなく、昼間に行ってみたら開店は17時とのことで、いったん出直して再訪。
我々が一番乗りで到着!クラフトビールは、ビアバーオリジナルのものや、エクアドル本国のクラフトビールもあるとのことですが、私が訪れた際はオリジナルの2種類のみでした。
ならば、もちろん2種類ともいただきましょう!
暑い時期の夕方、少し涼しくなってから、歩道に並べられた席でビールを待つ時間は、本当に至福です。
店員さんによると、クラフトビール以外にもカクテルの種類が豊富で、夜遅くなってから地元の方や観光客で混雑してくるそうです。店員さんが丁寧に注いでくださり、ついにビールが到着しました!
今回飲んだのは、『American IPA』(画像左)6.5% と、『Belgian Pale Ale』(画像右)5.9%。『American IPA』は、目が覚めるほどの強烈苦みで濃い味わいのIPA。一方の『Belgian Pale Ale』はほんの少しコーヒー風味を感じつつ、苦み控えめでなんだかほっとするテイストです。
こちらのビアバー、おつまみはほとんどなく、呑んで仲間との会話を楽しむのがメイン。店員さんとの程よい距離間も良く、長居するのもよし、0軒目にサクっと1杯にも良し、我が町にあったら通っちゃいそうな良きビアバーでした。
Cervecería Artesanal Cactácea Drink
〇住所:7M3P+XQG, Charles Binford, Puerto Ayora, エクアドル(Google Maps)さて、クラフトビールを巡る旅ガラパゴス諸島編、次回は後編です!